ボルボらしいどっしり、ゆるりとした乗り味、通常走行時の高い静粛性、フラッグシップS80と同レベルの室内の高級感と広さ、心地よい音を奏でるオーディオ、これで498万円……。走り始めてすぐに感じた! ずばり買いである。500万円前後のプレミアム・エステートを買おうとしているすべての方にオススメしたいモデル、それがボルボV70・2.5T・LEだ。
V70のラインアップのなかでも2.5T・LEは、バーゲンプライスを掲げるエントリーグレードでありながら、今回の装備面の充実で、ラインアップの主役に一気に躍り出そうなモデル。本誌編集部はイチ押しグレードとして注目したい。
今回、2.5T・LEで強化された装備は、パーフォレーテッドレザーシート、ハイパフォーマンス・オーディオシステム、リヤシート・オーディオコンソール/ヘッドホン・ソケット。要はこれまで23万5000円でオプションパッケージとして用意されていたデラックス・パッケージが標準装備化されたというわけ。新価格で10万円値上がったが実質13万円以上の値下げと言え、無償になったメタリック・パールペイント代、サービス・パスポート代を考えるとそれ以上の買い得感となる。
2.5L直5ターボは最大トルクを1500〜4500回転で発生し、常用域での走りにまったく不満はない。6速・2000回転弱でこなす100q/hクルージングはとても静かで快適。エントリーグレードだが十分にプレミアムを感じられるモデルに仕上がっている。