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VOLVO S40&V50 |
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■発表 2004・10 |
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よい意味で、速さを意識させない……
強力かつトータル性に優れた最上級モデル |
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ボルボの新たなエントリーモデルとなるS40とV50。その最強版となるT-5に追加されたAWDは、強力かつ頼りがいのあるスポーツモデルだった。ドライ、ウエットと変化に富んだコンディションのなかでの試乗。AWDの真価を問うには、絶好といえた。
いきなりの急発進でも、アクスルが暴れることなくトラクションがきっちりと路面に伝達。Dレンジフル加速では6600レッドのところ6200回転でシフト。220馬力というハイパワーを堪能できた。ターボとはいえ、一瞬のキレよりも太いトルクを持ち味としているだけに、ドライバビリティに富む。そんなトルク特性とAWDが、絶妙なコンビネーションを見せるのだ。
よい意味で、速さを意識させないのは、T-5・AWDの底力の証。100km/hは5速2000、4速2600、3速3800回転足らずで余裕十分。ふと気づくと、思った以上の高速になっているという安定性を身につけている。
S40のハンドリングは、クイックとは言えないまでもスポーティ。反力が若干強めの2.8回転のパワステに対し、素直にこたえてくれる。ツイスティな山道での走りっぷりは見事だった。ワゴンのV50となると、S40よりハンドリング、フットワークがマイルドになる。絶対的な速さはS40にゆずるとして、当たりのよさ、乗りやすさはV50のほうが上とみる。
いずれにしても、ワゴンの能力としてはトップランク。少々ブレーキ性能に物足りなさを感じたことは、両者に共通したが……。 |
(文●横越光廣 写真●久住伸之) |
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●クーペのようにスマートな4ドアサルーンのS40、流麗なルーフラインとダイナミックさが引き立つステーションワゴンのV50。両者ともに魅力十分だ。 |
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●運転席はヒーター&メモリー機構付8ウェイパワーシートで、自分のポジションがすぐに探せる。クッションは薄めだが座り心地はよい。 |
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●後席の居住性はゆとり十分。ヘッド/レッグルームともに余裕で、グラスエリアが広く開放感も満点。シートバックは60対40の分割式。 |
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●徹底した安全対策と、厚さ25mmのフリーフローティング・センタースタックに代表される北欧的モダンさが特徴的。 |
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●ラゲッジルームは、各所に工夫が凝らされ使い勝手がよい。床は低くて荷物の出し入れはラク。V50の荷室容量は、417〜1307Lにおよぶ。 |
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●インタークーラーターボを備えた直5横置き20バルブは、可変バルタイ機構付き。1500〜4800回転という実用域で32.6kgmの最大トルクを発揮する。 |
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■シルバーM ■フリントグレーM ■ブラックサファイヤM
■パッションレッド ■ドーンブルーパール ■ディープブルー |
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