V70に代表されるボルボは、スポーティなステーションワゴンのイメージが強い。グループ内に航空部門を保有するがゆえの絶妙なターボ使いと実用性に重点を置いたユーティリティこそが、ボルボの真骨頂となる。それはここで紹介するコンパクト系ラインアップでも同じこと。ワゴンボディのV50はもちろん、最新のC30のリヤシートの居住性は驚異的だ。
ということで、もともとコンパクトサイズ好きのヨーロッパではいい感じに売れている。しかも、プレミアムコンパクトとしてのポジションを確立しつつ。もちろん、日本でもすでにその傾向ははじまり、ラージプラットフォームの陰に隠れながらもじわじわとファンを増やしている。
そんな折に登場したのがこのRデザインだ。3月末までメーカー発注期間限定車として販売される。もともとは本国で用意された工場装着のオプションだったそうだ。内容は特徴的なボディキットと専用のシート、それとスポーツサスやキーレスドライブなど。装着されるのは、3モデルとも2.4LのNAと2.5Lのターボとなる。
試乗したのはターボのみだったが、相性は思いのほかいい。固められたサスペンションが、ターボの加速感とマッチする。スポーツ嗜好のドライバーも納得の仕上がりだ。タイヤサイズが1インチ上がったことで、ステアリングに微妙な抵抗が出てきたのもグッド。
とはいえ、嬉しいのはこのエクステリア。後から自分で装着することも考えてもお得である。
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