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VOLVO C70 |
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■発表 2004・7 |
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ボルボらしい大人っぽい仕上がり C70のオープンがついに最終型に |
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ボルボにとってオープンモデルは、ある意味でアニバーサリー。ボルボの第一号車は27年のOV4ヤコブで、オープンモデルの歴史は56年P1900スポーツに引き継がれる。その後、40年にわたってオープンが途絶えたのは、ボルボならではの厳格な安全基準を満たせなかったためという。
輸入車のプレミアム4シーターカブリオレで、BMW330Ciに次ぐ2位につけるのがC70。現行モデルは2001年に導入以来、03年にエンジン改良などのリファインを受け、04年7月にC70史上最強にして最後のモデルとなるTー5クラシックの登場となった。
エンジンは従来の2.5L200馬力のターボから、2.3L245馬力のハイプレッシャーターボに。車重が同じだとすれば、強烈なパンチ力が身についているはず。
Dレンジのままさっそくのフルスロットル。6000回転で1→2→3速へ矢継ぎ早にシフトアップされると、強力な加速性能をいや応なく知らさせる。
注目すべきは、その加速フィール。けっして暴力的ではなく、スムーズな高まりを見せるところが見事だ。少しもピーキーではなく、分厚いトルクで低速から余裕満点に加速するというタイプ。だからドライバビリティにはたけている。
100km/hは、5速2200、4速2800、3速4000回転相当で、Dレンジのままアクセルを踏み込めば、たちどころに前走車をバックミラーに収める実力を持つ。それだけのパワーを発揮するFFオープンとなれば、ハンドリングが心配になる。が、とくに問題なし。
たしかにツイスティな山道をハードに走ると、2.8回転のパワステをはじめ剛性面での不足は感じる。でも、操舵スピードを抑えてのていねいな扱いと、アプローチをすれば、スムーズなコーナリング性を披露してくれる。乗り心地はマイルドだが、惜しいのはロードノイズをはじめとする透過音が大きいことだ。 |
(文●横越光廣 写真●内藤敬仁) |
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●9色のボディカラー、5種のインテリアマテリアルを好みに応じてコーディネート。ドルビーサラウンドプロロジックシステム、17インチアルミなど充実装備。 |
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●クローズドでもスタイリッシュ。3層構造のソフトトップは2色から選べ、リヤウインドウは熱線入りのガラス製となる。開閉に要するのは約30秒。オープン時の風の巻き込みもそれほど気にならない。 |
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●定員の4名がしっかり乗れるシート。前席はヒーターとポジションメモリーが付いたパワーシート。後席後部にはU字型プロテクションバーが横転時に0.2秒で立ち上がる。 |
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●ウッドかアルミか、ふたつのパターンを選べるパネル。ステアリングはチルト&テレスコ付き。プレミアムモデルらしい仕上がり。 |
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●トランクフードにダブルヒンジを採用するなどの工夫で、荷質はまずまずの広さ。スキーホルダー付きスルーもあり、この手のオープンモデルとしては質実剛健さが光る。 |
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●オールアルミ製直5DOHCは、CVVT(連続可変バルタイ)により高効率化。インタークーラー付きハイプレッシャーターボでハイチューン。最大トルクを2400〜5100回転で発生する。 |
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■ブラック ■シルバーメタリック ■ダークブルーパール
■ホワイトパール ■パッションレッド ■ムーンダストメタリック
※ほか3色あり |
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