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フォルクスワーゲン ゴルフTSI トレンドライン |
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■発表 2008・6 |
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ゴルフの新ベーシックグレードは
超低燃費と走りを高次元で両立する |
フォルクスワーゲンでは各モデルで順次、エンジンを自然吸気(NA)から
過給器付きに切り替えを行っている。今回登場したゴルフTSIトレンドラインは
走行性能を高めると同時に、歴代VWで最高の10・15モード燃費15.4q/Lを実現 |
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ゴルフのラインアップからNAモデルが消えた(R32を除く)。最後のNAのモデルは、E"と呼ばれていたベーシックな1.6L、116馬力、6AT、245万円のモデル。これに替わって登場したのがシングルターボを装着した1.4L、122馬力、乾式の7速DSGを装備した248万円のモデル。数値上に大きな進化はないが、乗るとその違いの大きさは天と地ほどもある。VWが推し進めるTSI化最後のモデルは、いわゆるベーシックレンジの性能を大幅に引き上げ、安いけど我慢のクルマから、なんの我慢も要らない安いクルマへと変貌を遂げたのである。
シングルターボは僅か1250回転で、最大トルクの80%を引き出す。しかもその最大トルクは20・4sm。従来の1.6LNAが15・8smだから、じつに30%アップ。とくに新エンジンは1500回転で最大トルクを発揮し、その時のトルクは旧型比66%アップ。どれほど乗りやすいかわかると思う。パワー、トルクともに2LNA時代を上まわるのだから、なんの我慢も要らないわけだ。7速になったDSGは100q/h走行時のエンジン回転を2000回転にまで下げた。だから静々と走る。
もちろん燃費もよい。オンボードコンピューターも付いて、それによれば、ガソリンを満タンにしたら軽々と東京から岡山を越えて、広島近くまで走れる計算をする。完璧な省エネ運転をすれば、おそらく九州到達も夢ではない。軽と小型車しか売れない今、このモデルのインパクトは大きい。 |
(文●中村孝仁 写真●斉藤 正) |
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●テールゲートに新たにTSIの文字が加わった以外、外観から旧型との違いは判別できない。タイヤは新たに転がり抵抗の少ない省燃費タイヤとされた。 |
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●シートは従来同様スタンダードタイプが装着される。スポーツシートほどのサイドサポート性能はないが、快適性は文句なし。リヤにもアームレストが付く。 |
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●2つの大型メーターの間にマルチファンクションインジケーターが新装備された。これによって、エアコンがフルオートとならない以外、装備で目立ったマイナス要素はない。 |
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●6速AT時代と変わらないシフトレバー。DSGはマニュアルベースだが、まさにATを超えた新時代のATであることは間違いない。 |
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●エンジンもさることながら乾式の7速DSGがこのクルマの威力を物語る。このコンビネーションに勝るドライブトレインは存在しない。 |
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■トルネードレッド ■ブラックマジック・パールエフェクト
■シャドーブルー・メタリック■リフレックスシルバー・メタリック |
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