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RENAULT MEGANE |
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■発表 2004・10 |
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追加された6速MTモデルに
欧州でヒットするメガーヌの本質を見た |
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メガーヌ2.0に新たにラインアップされた6速MT仕様は、なかなか好感の持てるスポーティモデルだった。というのも、全体のバランスがよいから。
最高133馬力の直4DOHCは、パワフルとはいいがたいが、フレキシビリティに富む。何しろ6速30km/h(約750回転)からでも加速がきき、40km/hからは軽快感さえ感じるほど。これだけトルクフルなら、ドライバビリティはトップレベル。6速2600、5速3100、4速3800、3速5100回転という100km/h時のエンジン回転が示すとおり、少しもローギヤードでないところに価値があるのだ。
もちろん、ヨーロッパ車らしく高速走行ではスピードとともに実力を発揮する。加速レスポンスに優れるばかりか、ノイズも耳に軽く快適だ。しかも、クロースレシオの6速MTの操作しだいで、133馬力のクルマとは思えないスポーツフィールを堪能することができる。
さらに注目できるのが、ハンドリングのよさ。適度な手ごたえの3.2回転のパワステと、十分なストロークを持ったサスとのマッチングは上々。クイックさよりも、安定志向の味つけに、インテリジェンスさえ感じる。エンジンよりもシャシーが勝り、クルマ全体で本当のドライバビリティを追求、そんな印象が快いではないか。
もうひとつ見逃せないのは、乗り心地はマイルドで、走りのクオリティにも満足できること。205/55R16インチタイヤを履くだけにスタビリティも高い。 |
(文●横越光廣 写真●小宮岩男) |
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●まさにアートを感じさせるデザインは、ルノーのお家芸。見るからにユニークで、アイデンティティを感じさせる。アルミホイールがスポーティ感をアピール。 |
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●クロス+レザーのシートは、ソフトタッチで体を優しく包み込む。ラチェット式リフターが有効で、だれにでもフィットするポジションを提供してくれる。 |
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●後席スペースは必要十分な広さを持っている。前席下に足をもぐりこませる必要こそあれ、レッグルームも余裕。60対40分割可倒式で、座り心地もグッド。 |
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●おしゃれなデザインは、ルノーの持ち味。小径のステアリングはテレスコ&チルト機能付きで、コラムは太めで手にしっとり。エンジンの始動・停止はセンターコンソールのボタンで行う。 |
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●6速MTは、ストロークこそ大きめだが軽く確実に決まる。メガーヌは4速ATのスムーズ感がいまひとつなので、操作性もよい6速MT仕様は魅力だ。 |
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●直4DOHCはVVT(可変吸気バルブタイミング)機構を備え、低速から高速域までスムーズさを保つ。もともとボア×ストロークは82.7×93.0mmとロングストロークでトルク重視だ。 |
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■オットマン・ブルー ■フレーム・レッド ■インク・ブルー
■ボレアル・シルバー ■シトラス・グリーン ■パール・ブラック |
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