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MERCEDES-BENZ SLK |
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■発表 2005・9 |
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2代目はベーシックモデルもV6を搭載
“280”の追加でSLKが身近になった! |
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独自思想に基づく3バルブSOHCから、吸排気可変バルタイ機構を採用するDOHC4バルブへのエンジン刷新を進めるメルセデス。すでに定評の3.5L V6に続いて、縮小版の3Lユニットを新たに開発。SLKにも投入した。
その名はSLK280。排気量とネーミングが一致しないのは、2.6L搭載の「240シリーズ」や、5.5Lに成長した新型S500などと同じだ。気になる3.5Lとの差は39馬力/5.1kgm。比較対象が350だと、正直言って231馬力/30・6kgmの性能もかすみがちだ。
しかし、先代の230コンプレッサーと比べれば……直4からV6に格上げされたうえに、性能は34馬力/2kgmも強力! その性能はボクスターの2.7L、Z4の3Lとも肩を並べるものなのだから、不満を示す人はいないだろう。
たしかに発進・加速の力感、高速域の伸びや迫力は350に見劣りするが……それは比較論の話。最高速250km/h、0→100km/h6.2秒の数値が、280の高性能の裏付けだ。そこで見逃せないのは自慢の7速AT。ティップシフトを駆使してスポーティな走り、自動シフトにまかせればイージーで快適な走りが満喫できる。
なら、シャシー性能は? 16インチを標準で履くため、350よりフットワークは軽やか、乗り心地はより快適指向。高質な走り味、高い限界性能を求めるなら350がオススメだが、「肩肘張らずにSLK」というのなら280が向いている。そこで105万円の価格差を知れば……心がグラッと280に傾く人が多いのでは? |
文●森野恭行 写真●菊池貴之 |
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●350は17インチ標準だが、280は前205/55、後225/50の16インチタイヤを履く(17はオプション)。とはいえ性能、ルックスとも不満のない仕上がりを見せる。 |
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●スポーティなルックスとしっかりしたホールド性が自慢のシート。350では標準の本革シート+エアスカーフはオプションで、21万円のエクストラが必要。 |
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●シルバー加飾とブルー照明メーターがアクセント。スポーティさと高級感を融合させたインパネの眺めは350と共通だ。ただしハーマン・カードンのオーディオは非設定。 |
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●約22秒で開閉操作を完了するバリオルーフ。一大ブームを巻き起こした先代より、動きはよりスムーズで洗練されたものになった。電子キーでの操作も可能。 |
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●オープン状態で185L、クーペ状態で277Lの容量を確保。ルーフ開閉時は後ろ、トランク開閉時は前のヒンジで開くリッドは、いつ見ても巧妙な仕掛けだ。 |
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●樹脂製カバーの下にあるのは新開発の3L V6。ボアを92.9から88mm、ストロークを86から82.1mmに縮小することで、総排気量は3497から2996ccになった。 |
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■ファイアオパール ■テリウムシルバー □アラバスターホワイト
■イリジウムシルバー |
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