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MERCEDES-BENZ G55AMG LONG |
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■発表 2007・07 |
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豪快な加速で乗り手のド肝を抜く
Gクラスのトップパフォーマー |
本格派クロスカントリー・Gクラスが昨年に一部改良を受け、
各部がリファインされた。そのAMGモデルは、
高速クルーザーのごとく圧倒的な存在感とパワーを誇る |
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G55AMGが登場したのは90年代末。当初は自然吸気の心臓だったが、05モデルで過給機付きにバージョンアップした。さらに07モデルでは、エンジンの改良で24馬力をプラス。500馬力の大台に乗せ、「特別なG」としての存在感をより強固にしている。
では、500馬力/71・4kgmの心臓を積むGクラスの走りは、果たしてどんなものなのか? 始動の瞬間から響く野性的サウンドが、早くもただ者でないムードを演出するが、右足をグイッと踏み込めば……その先には目眩く世界が待っている。シートに体がめり込むような加速を披露し、0→100km/hを5秒台で駆け抜けるのだから、その速さにはスポーツカーもビックリ! 2.5トンの車重を持つ重量級SUVを、巨大なトルクをもって強引に加速させる様は迫力に満ちあふれている。
さらにスピードの伸びも、空気抵抗が大きいGクラスとしては驚異的。500馬力が伊達でないことを教えてくれる。重い車重、高い重心という物理的なネガがあるため、高速でも峠道でも無謀な運転は禁物。だが、20mmローダウンの専用スポーツサスとファットなタイヤがもたらすハンドリングは意外なほど正確だから、AMGらしい走りを楽しむことは可能だ。
で、いざというときには4ESPがガツンと介入し、姿勢を安定方向に導くため、モンスターを手懐けるのに特殊な能力はいらない。個人的には自然吸気5LのG500で十分以上と思うが、過剰も1つの魅力になるのが高級車というもの。その観点で見れば、G55のステイタス性は圧倒的だ。 |
文●森野 恭行 写真●保坂 寛 |
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太いタイヤを覆う大型オーバーフェンダーがAMGの目印。キセノンヘッドライトと、楕円をモチーフとしたリヤコンビランプを07モデルで新導入した。 |
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AMGを持つ喜びを深める“デジーノAMGプログラム”は、専用のライトブラウン色レザーシートと、ポプラウッドナチュラルの内装トリムの組み合わせ。ロング4ドアボディは、後席居住性も十分以上のもの。 |
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現行型はメッキリング付き4眼メーターを採用。改良を重ねるごとに質感と高級感を強化してきた。でも、高いアイポイントと直線基調のボディデザインが生みだす全方位視界は不変。生粋のクロカンの証だ。 |
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フロアが高いため積み降ろしは楽ではないが、480〜2250Lの大容量を誇る荷室は頼もしい。後席は2対1分割のタンブル可倒式を採用。 |
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エンジンルームめいっぱいに詰め込まれた5438ccのV8スーパーチャージャー。ドゥルルッという咆哮を響かせ、極太のトルクを発生する。 |
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□カルサイトホワイト ■オブシディアンブラック ■ペリクレースグリーン
■ティアライトブルー ■タンザナイトブルー ■フリントグレー
■カーネリアンレッド ■キューバナイトシルバー ■パーライトグレー ■イリジウムシルバー |
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