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LAND ROVER RANGE ROVER SPORT |
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発表 2005・9 |
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インパクト抜群の「スポーツ」が
プレミアムSUV界を揺るがす |
ランドローバーのフラッグシップとなるレンジローバーに
新しいマインドとキャラクターをもつ「スポーツ」が加わった
スーパーチャージドのパワフルさは劇的だ |
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| スーパーチャージド4.2LV8の迫力 |
プレミアムSUV界のランキングナンバー1は、レンジローバーをおいてほかにない。タフネスとラグジュアリーを高い次元で両立。世界的にも敬意をはらわれるSUVだ。そんなイメージからか、スポーツバージョンはそぐわなく思われていた。顧客層が平均年齢の高い富裕層とあっては、なおのことだろう。
だが、若々しいイメージのスポーツバージョンを望む声は思った以上に大きかった。04年のデトロイトモーターショーに出品されたコンセプトカーのレンジストーマーへの熱き支持が、その証明。そのスピリットを生かし、登場したのがレンジローバースポーツ。プレミアム性とスポーツ性をバランスさせたこのモデルは、SUVとして新たなキャラクターだ。
エンジンラインアップは、ジャガー製4.2LV8スーパーチャージャーと、4.4LV8NAの2タイプで、いずれにもZF製6速ATが組み合わされる。
レンジローバースポーツが、並みのSUVでないことは、スーパーチャージドに乗れば、即座に体感できる。2590kgと重量級ながら、驚きを超えあきれるほどのパワフルさを発揮する。勾配のきついツイスティなヒルクライムでさえ、アクセルワークに応じてグングン加速。それもDレンジホールドでというから、よけいインパクトがあった。
「スポーツ」が名ばかり、見せかけばかりでないことは、好フィールが実証してくれる。V8＋スーパーチャージャーは、レスポンス鋭く自然。加速フィールにタイムラグなどの違和感を覚えることはほとんどなく、存分にパワフル感を堪能できるのだ。たとえば、追い越しなどは自信をもっていつでもOK。ターゲットは掌中にある。でも、そんな力ずくでという振舞いには、むやみに及びたくないと思うから不思議だ。ローバーの根幹に通う精神が、それを許さない。そんな気がする。久し振りにクルマと対話した気分になった。 |
| 重量を意識させないクイックなフィール |
100km／hは、6速1750、5速2250、4速3000、3速4000回転相当。ヒルクライムでレベルを超えたパワフルさを発揮するほどだから、高速クルーズでも余裕しゃくしゃく。ちなみにCd値は0・37。ノイズが耳につかないところも、総合力にたけた証明といえる。
もうひとつ注目できるのは、フットワーク。3.2回転のパワステは軽く、意外なほどクイック。とても重量級とは思えない身軽さに驚かされることがある。さすがにライトスポーツのようにキビキビとまではいかないが、ハンドリングにはクセがなく、素直な部類なだけに走っていて楽しい。タイトコーナーの連続でこそわずかに腰高感が認められるが、このクラスとしては間違いなくトップランクにあるだろう。マイルドな乗り心地を併せもつところに、ローバーらしさが感じられる。
スーパーチャージドに乗った直後に、4.4LV8NAのHSEを走らせた。力感十分で、レンジローバースポーツの名にふさわしい実力は備えている。が、勾配のきついヒルクライムでは、さすがにスーパーチャージドとのパワー差を感じさせられた。このHSEだけに乗っていたら、それはそれで感じ入っただろう。だが、スーパーチャージドのずば抜けたパワフル感を味わってしまうと、どうしても忘れがたくなる。 |
| 文●横越光廣 写真●菊池貴之 |
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●そのフォルムは、よくよく見るとダイナミックで迫力満点。それでいて、レンジローバーだとひと目でわかる。直線基調のボディは、前後が絞りこまれて空力的。ディスカバリー3で初採用されたインテグレーテッドボディフレームを、ホイールベースを152mm縮めたレンジローバースポーツでも採用。 |
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●A、Dピラーは鋭角で、フォルムをスポーティに。それをフロント、サイド、リヤスポイラーが強調する。サイドスカートはサイドシルへの泥ハネやハネ石をガード。 |
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●スポーツレザーシートは、ゆとりのサイズで体にフィット。運転席8ウェイ／助手席6ウェイの電動調整式。 |
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●後席は広い。が、電動サンルーフのためヘッドルームにやや圧迫感も。シアタータイプで、前方視界は良好。 |
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●ダッシュ、コンソールと、骨格の太さに頼りがいを感じるコクピット。テレスコ＆チルト機能付きステアリング、グリップ感のいいシフトノブなどマインドをそそる。5つの走行モードが選べるダイヤル式テレインレスポンスはおなじみ。 |
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●アルミ製テールゲートは、ワンピースのハネ上げ式でガラスハッチ付き。ラゲッジルームは標準時でも広いが、リヤシートをダブルフォールディングすればフラットで広大に。 |
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●イートン製スーパーチャージャーを備えるV8は、鋳鉄製のシリンダーライナーを使用することによりボアがNAより88→86mmへ縮小。ローバー史上最強で、0→100km／hは7.6秒という俊足だ。 |
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■ザンベジ・シルバー □チャウトン・ホワイト ■リミニ・レッド
■ジャバ・ブラック ■バッキンガム・ブルー ■マヤ・ゴールド |
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ニュルブルクリンクでテストされたサスペンションは4輪クロスリンク・エアサス。ダブルウイッシュボーン形式とあって、スポーツカーに匹敵するメカと開発過程を経てきた。最新テクノロジーのARM（アクティブ・ロール・ミティゲーション）を標準装備し、片側の車輪がリフトしそうになると、ブレーキシステムが介入しロールを制御、安定性を保つ。 |
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