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JAGUAR S-TYPE |
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■発表 2004・4 |
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伝統の「ソブリン」も加わり、マスクも精悍に充実のマイナーチェンジを実施 |
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ジャガーSタイプの個性は、エレガントさダイナミックさが引き立つスペシャルティ感だ。5月にフェイスリフトを受け、一段と魅力的に。注目は、伝統ある上級モデル「ソブリン」の復活、アルミ・ボンネット採用による10kg軽減による前後バランスの見直しなど細部にわたる。
Sタイプのバリエーションはワイド。V6・2.5、同3.0、V8ソブリン、SタイプRと、それぞれにキャラクター性が生かされている。写真のベーシックな2.5はパワー的にはそこそこだが、十分にジャガーらしさは味わえる。Sタイプへのエントリーモデルとして絶好。
よりエレガントなしなやかさを求めるなら3.0。加速に強烈な瞬発力は期待できないが、軽快かつスムーズなスポーツフィールが味わえる。Dレンジフル加速では7000回転レッドのところ6500回転まで引っ張れるし、高回転域のキレがよいからだ。3L V6はトルクフルで、ZF6速ATとはナイスマッチング。
4.2L V8のソブリンとなると、さすがに上級ムードが高まる。スポーツ性はともかく、力感十分で滑らかな加速フィールにホレボレ。ひと味違う世界に納得だ。強いて気になる点をあげるとすると、V8としては高回転域のノイズが若干耳につく。ソブリンなればこそ、シルキーな快適さを追求してもらいたい。
一方、スーパーチャージャー装備のRは、パワフル感満点。従来車と比べると一段と過給圧の高まりが体感され、ホットな加速を味わえる。Dレンジフル加速では5800回転前後(6250回転でレッド)でシフト。強力な瞬発力はインパクト大。100km/hは6速1500、5速1900、4速2500回転足らず。高速巡航は余裕しゃくしゃくだ。
しなやかなフットワークはジャガーの持ち味。高性能なRを含め、各グレードに当てはまる。なかでもソブリンの高級フィール、V6車の好バランスに注目。全般的に乗り心地には上質感がある。 |
(文●横越光廣 写真●郡 大二郎) |
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●マスクを精悍に、テールをハイデッキ化してバランスが高まった。この流れるような美しいフォルムは魅力的。このスタイリッシュさはサルーン系ならでは。 |
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●シートはシリーズ全般にわたり、高級かつフィット感がある。V6車は運転席8ウェイ、助手席6ウェイの電動式。低めのポジションをとれるところがジャガーらしい。 |
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●ゆったりとした後席はヒップポイントが低めで、包まれている感じを与える。しかし、人によっては圧迫感を感じるかもしれない。座り心地は上々で、高級感に満足できる。 |
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●上級ムードを醸す室内は、いかにもSタイプ。テレスコ&チルト付きのパワステは2.8回転。むろんシフトはゲート式だ。 |
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●Sタイプのラゲッジルーム容量は、シリーズを通じて400Lとなっている。深さは浅めだが、前方への奥行きがあり幅はワイドだ。スキーハッチ・スルーを標準装備する。 |
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●コンパクトなオールアルミ製V6DOHC 24バルブは、連続可変カム位相、4モード可変ジオメトリーエアインテークを装備。1500回転から最大トルクの80%以上を発生するトルクフル志向だ。 |
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□ホワイトオニキス ■ブリティッシュレーシンググリーン ■パシフィック
■トパーズ ■ラディアンスレッド ■ミッドナイト
※ほか8色あり |
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