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HYUNDAI JM |
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■発表 2004・9 |
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ヒュンダイのSUV、サンタフェがフルチェンジ
一段とグレードアップを果たした |
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従来のサンタフェは、アメリカ市場において好評で12万台を販売した。最新モデルは車名をJMに改め、クロスオーバーSUVとして洗練、強化が図られた。エラントラのプラットホームをベースに、2.7L V6、2L直4を搭載。V6用の4WDには、電子制御トルク・オン・デマンドシステムが採用されている。
2台のJMのうち、最初に乗ったのは2.7GLS。V6エンジンは高回転までスムーズで、もちろん力感もある。Dレンジフル加速では、6000回転強でシフト。MTモードでもマキシマムになると自動シフトされるが、2→3速は6500回転レッドまで引っ張れスポーツ性アップ。アップダウンの続く山道でも、SUVらしさを発揮してくれる。
洗練されたと思うのは、エンジン音を含めノイズが耳につかなくなったこと。100km/hは4速2400、3速3500、2速5100回転相当だが、高速クルージングは快適そのもの。少々がさつさがあった従来車と比べると、大きな進歩といえる。これは、2L直4FF車にも当てはまる。まして新たな4WDシステムは、低ミュー路での走破性と安定性を高めた。3.1回転のパワステは、反力が強く、ときに若干の違和感を覚えるが、トータル的に見れば、ウエット路での走りで不足を感じることもなかった。若干の腰高感と強めのアンダーステアも問題外。しなやかとまではいえないものの、マイルドな乗り心地はグッド。
2.0GLSは、2.7より車重が110kg軽い分、軽快に感じる。ステアリングが軽めで、反力も気にならず、比較的に素直。エンジン音は高回転時に高まるが、ノイジーというよりは元気という印象。FFとあって、ウエット路での走りがどうかとも思えたが、とくに問題なし。急発進時に姿勢が乱れることもなく、山道でも意外にスムーズに走ることができた。2.0のFFで十分と感じたことも事実であった。ただし、ブレーキは能力不足だ。 |
(文●横越光廣 写真●犬塚直樹) |
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●いかにも今日的なクロスオーバーSUVのいでたちだ。ミニバン的なゆとりと、SUVならではのダイナミックさ、セダン系のフォーマルなテイストが融合している。 |
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●クロスシートは手触りがソフトで、乗った直後の座り心地はなかなかのもの。ただ、サポート性はいまひとつ。前後調整可能のリフターは有効。レザーはGLSにオプション設定。 |
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●後席の居住性は快適。スペースが広々としているばかりか、フロアがフラットなので伸び伸びとくつろげる。シートバックは6対4分割可倒。全方位視界良好で開放感満点だ。 |
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●ステアリングはチルト機構付きで、ダッシュまわりはシンプルかつ機能的にレイアウトされる。ことにATの操作性は抜群といえる。 |
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●ラゲッジルームは、使いやすく有効スペースも広い。容量は標準時で325L。後席を倒しフラット化すれば805Lに拡大される。便利なガラスハッチが標準なのもありがたい。 |
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●直列4気筒2L DOHCは、連続可変バルブタイミング機構(CVVT)を採用し、低速から高速までスムーズだ。2.7L V6の175馬力(6000rpm)よりは31馬力劣るが、車重の軽さでカバー。 |
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■ウォームシルバー ■マリンブルー ■ティールブルー
□ノーブルホワイト ■アクアシルバー ■エボニーブラック
※ほか4色あり |
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