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CITROEN C5 |
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■発表 2004・11 |
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ハイウェイの快適クルーザーC5
デザインも性能も快適性も数段レベルアップ |
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シトロエンのフラッグシップ・C5がマイナーチェンジ。デザインや機能面だけでなく、2Lは6馬力/1kgmアップ、3L V6はアイシン製6速ATの採用と、性能面の進化もうかがえる。それ故、期待をこめての試乗となった。
セダン3L V6は、Dレンジフル加速で6000回転前後でシフトアップ。全域にわたる軽やかスムーズさと相まって、力感十分でスポーティ感が味わえる。ツイスティで起伏のきつい山道においてもだ。6速ATとのマッチングは上々で加速フィール全般において、ハイクオリティでスムーズだ。
しかし、C5が真価を発揮するのは、ハイアベレージなコース。たとえば高速走行時には、いかにもフラッグシップらしいゆとりある走りを見せる。ちなみに、100km/hは6速2200、5速2800、4速3600、3速4800回転とハイギヤ。静かで快適この上なし。それは、ソフトでしなやかな乗り心地との合わせワザ。全モデル、ハイドラティクティブIII(V6はスポーツモード付き)サスのシトロエンならではだ。
その一方で、2.9回転のいたって軽いパワステは、少々インフォメーション不足。典型的なアンダーステアの安定志向だが、タイトコーナーの連続は苦手で、ハンドリングの正確度がいまひとつ。やはり、ここでも中高速コーナーで本領を発揮する一面がうかがえる。
4速ATの2Lは、たしかに高回転域でのキレがよくなっている。しかし、不向きな山道のコースで、パワー不足を感じさせられることもあった。 |
(文●横越光廣 写真●内藤敬仁) |
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●リヤコンビランプは、ヘッドライトに合わせたブーメラン型に。テールゲート上部のラインに、デフレクターリップを施し、Cd値0.29〜0.30と空力性能アップ。 |
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●C5のボディタイプはサルーンとブレークの構成。それぞれが美しい造形を成す。ブレークは、従来より全長×全幅が6×1cm拡大された。 |
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●C5・V6のパワーシートは高級感をかもすレザーで、タッチ、座り心地共によい。ポジションも快適で、フラッグシップというにふさわしい。 |
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●全体に機能的だが、フランスのエスプリが息づくデザイン。ステアリングはテレスコ・チルト付きで、6速ATはもちろんシーケンシャルモード付きだ。 |
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●サルーンといっても、HBタイプでゲートは大きくはね上がる。開口部が広いだけに使い勝手がよい。荷室は15L拡大した471Lと広いスペースを持つ。 |
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●2L直4DOHC16バルブは、新たに可変バルタイを採用、圧縮比も10.8から11.0へと高められパワーアップ。 |
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●3L V6 24バルブは、可変バルタイを採用しているが、新たにインテークカムのバルタイを一新しレベルアップ。 |
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□ブランバンキーズ ■ノアールオプシディアン ■グリアルミニウム
■ベールノヴァ ■ブルーモーリシャス ■ルージュプロフォン
※ほか6色あり |
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