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JEEP GRAND CHEROKEE SRT8 |
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■発表 2006・09 |
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圧倒的な加速力と存在感で
SUVの世界観を塗り替える |
純正装着の20インチ、低く締まった車高、そしてV8HEMI……
この仕立てを、老舗のジープが行ったのだからおもしろい
普通のSUVに満足できないアナタ、ちょっと注目ですぞ |
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1987年、ジープブランドはクライスラーに吸収された。それからおよそ11年後、クライスラーとダイムラーが合併したことで、今度はジープにドイツのテクノロジーが投入される。かつて連合軍の機動力となったジープが相手国の技術によって進化するのだから不思議だ……。
それはともかく、まだダイムラーとクライスラーが手を取り合っていたとき、ジープの世界戦略車としてつくられたのがこのグラチェロだ。そのため、それまでリジッド式だったフロントサスペンションは独立化され、その上に堅牢なボディが載せられる。といってもボディ構造は単なるラダー式ではなくお得意のユニフレーム。モノコックとラダー式のいいところ取りといった感じだ。
そんなグラチェロのトップエンドに立つのがSRT8。SRT、すなわち「ストリート&レーシング・テクノロジー」の称号を持つクライスラーグループのハイパフォーマンスバージョンである。
特徴はなんといっても5.7L HEMIエンジンをさらにスープアップした心臓。排気量は6.1Lとなり、馬力も100馬力アップの426馬力を発揮する。0―100km/h加速は5秒を切るから恐ろしい。でもって実際に走らすとその威力は瞬時にわかる。エンジンパワーと低くそして硬く締め上げられたサスペンションが、「これがSUV?」という走りを見せる。まさに異次元感覚。8L V10を積んだかつてのラムチャージャーを思い出す。とにかく、久々の「暴れん坊将軍の登場!」といった感じだ。 |
文●九島辰也 写真●内藤敬仁・犬塚直樹 |
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●ロワリングされた全高と専用のホイールが特徴のエクステリア。前後のスポイラーはもちろん、後へまわればマフラーエンドが異なる。もちろん音も格別。 |
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●SRTは「スポーツ&レーシング・テクノロジー」のこと。8はV8エンジンを意味する。バイパーにはV10搭載のSRT10もある。 |
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●SRT8には専用のシートが用意される。ふたつの素材を用いて高級感とスポーティさを演出。とくにフロントシートを見ればわかるが、そのサポート性は高い。バックレストにはロゴが入る。 |
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●ダッシュパネル、コンソールなど通常のグラチェロと共有する部分は多い。SRT8はメーターなど一部にロゴが入るくらいだ。とはいえ、低く構えられたサスペンションは景色を変え、気分を高める。 |
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●SUVであることの優位性はここ。400馬力オーバーあってもセダンじゃこのスペースは持てない。シートは2列で定員は5名となる。 |
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●これが噂の6.1L V8HEMIエンジン。5.7Lには付く可変シリンダー休止システムは装備されない。まさに戦うクルマ! |
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■ブライトシルバーメタリック ■ブリリアントブラッククリスタル |
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