 |
CADILLAC STS-V |
|
|
■発表 2005・10 |
 |
スポーツ性とプレミアム感が
絶妙にバランスされたナイスカー |
|
「V」シリーズはキャデラックのフラッグシップ。06年モデルとして、STSーVが日本に初導入された。その特徴を一語にすれば、ハイパフォーマンス。もちろんラグジュアリーフィールをそのままに、スーパーチャージャー付き4.4L V8が、新たな魅力を引き出す。STSの4.6L V8より122馬力、18・0kgmのアップというから、その性能がうかがい知れる。
STSーVは高性能だが、すべてにおいてプレミアムなたしなみを失わず、走っていて心地よい。そしてそれは、乗員すべてにいきわたる快適感だ。Dレンジフル加速では約6200回転でシフト。0ー100km/hが約5秒というダッシュを見せるが、少しもラフな野性味は感じさせない。実力派でありながら、洗練された走行フィールを見せるのが身上だ。
スーパーチャージャーを備えるといっても、ピーキーな一面はまったくなく、力感十分でいてマイルド。それだけにスムーズ感が引き立ち、あらゆる道路で持ち前の余裕を見せてくれる。100km/hは6速1800、5速2200、4速2800、3速3800、2速5800回転足らずというギヤリングと、変速ショックの少ないスムーズ感は、エンジンとのマッチングのよさを物語る。
真のプレミアム・スポーツ性とは、総合的に評価されるべきもの。その点、強化サスペンション/ブレーキなどを採用するSTSーVのフィールは上々。2.8回転のパワステは素直で、コーナーでの安定性も高く速い。しかも乗り心地がよいのだから好感度は高まる。 |
文●横越光廣 写真●柳田由人 |
 |
ステンレス製ワイヤーメッシュグリルのマスクと、スーパーチャージャーのスペースを確保するためのパワードームを持つフード、サイドスカートが迫力十分。 |
 |
ブレンボのキャリパーを持つブレーキは、前がツイン/後ろがシングルピストンで効き味がよい。タイヤはランフラットの前225/45R18、後255/40R19。 |
 |
 |
座面中央部にスウェードをあしらった専用革シートは、ゆとりがあってプレミアムな座り心地だ。前席8ウェイパワー/4ウェイランバーサポート付。後席はVIP気分の快適さ。 |
 |
インテリア全体におよぶレザーは、手作業で入念に仕上げられ、ひと味違うプレミアム感をかもす。テレスコ・チルトのステアリングはヒーター付革巻きで手にしっとり。 |
 |
ハイデッキのトランクリッドは、リンク式で開閉がスムーズ。大きく開くので、見た目よりも使い勝手はよさそう。室内とはトランクスルーで直結となる。 |
 |
インタークーラー・スーパーチャージャー付の4.4L V8は、キャデラック史上最強のエンジンだ。過給圧は、ドライバーインフォメーションで確認できる。 |
|
■プラチナ シルバー ■セーブルブラック ■ステルス グレー |
|
|
 |
 |
この車の情報 |
|
 |
バックナンバー |
|
|