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CADILLAC DTS |
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■発表 2007・1 |
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唯我独尊のごとく主張する
FFパッケージのビッグサルーン |
1960年代から伝統を重ねて来たFFパッケージを持つ唯一のモデルが
キャデラックのフラッグシップに位置するドゥビルの後継DTS
昨年リリースされた新世代デザインを持つこいつの2007年型が到着! |
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CTS、STS以降、キャデラックのラインアップがFRパッケージを採用しているのはご承知のとおり。ドライバビリティが強調され、かつてのおおらかなイメージは払拭された。
その背景には2000年から参加したル・マン24時間レースが関係する。そこでの経験から「走り」を追求したシグマアーキテクチャー(縦置きエンジン+リヤドライブ用フレーム)が完成され、各モデルに使われはじめたのだ。
といったなか、ただひとつ唯我独尊のごとく存在するモデルがある。それがDTSだ。
フラッグシップとなるこいつはご存知ドゥビルの後継車で、唯一FFパッケージを誇示する。エクステリアデザインこそ新世代キャデラックに属すが、パワートレーンはドゥビルのそれを煮詰めたもの。新開発のフロントサブフレームなどで剛性強化を図っている。
それじゃ走りはユルユルなのか?といえばそうじゃない。じつは先代ドゥビルの時代から見た目以上の走りを見せる。ハンドリングは軽快でFFだからといってアンダーステアが強いことはなく、加速に関してもボディが沈み込むように滑らかに走る……意外に。ノーススターV8に抜かりなし!
さらにこのDTSは他のモデルがそうであるように、内装各部品間の隙間を均一にするなど、工業製品としてのクオリティが格段と上がっている。国際スタンダードな仕上がりなのだ。
ということで、このアメリカ大統領御用達グルマを普段の足にするのはどうだろう? 違った休日ドライブが楽しめる、かも。 |
文●九島辰也 写真●犬塚直樹 |
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格子状グリル同様、キャデラックの伝統を表す縦型テールランプ。それと横長ハイマウントストップランプが特徴だ。日本仕様はワングレードで18インチアルミ装着。 |
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ベンチシートだったドゥビルから独立式となったフロントシート。よって乗車定員は5名。スライド量も25mm拡大される。また、リヤシートの足下が広いのもDTSの特徴。これこそFFならではのワザといえる。 |
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ドゥビルから内装が一新されたインテリア。インパネまわりはSTSなどと連動したデザインを採用する。アナログ時計を配し、高級感を醸し出す。6.5インチモニターのキャデラックビジョンは標準。 |
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大型サルーンにして十分な容量のトランク。長いオーバーハングがそれを生み出す。しかもリヤセンターはトランクスルー機構付き。 |
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4.6LノーススターV8エンジンを搭載。STSやCTSと違い、唯一横置きのマウントとなる。パワーは十分といえる295馬力を発揮する。 |
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■プラチナ シルバー ■セーブルブラック ■ホワイトゴールド ■ブルーオニキス |
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