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ALFA ROMEO 159 |
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■発表 2005・12 |
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156よりグッと大人に!?
洗練されたスポーツサルーン |
とかく輸入車は発展モデルの方が完成度が高くなるが
この159はデビューしたてでいきなりの好仕上がり
これからのアルファロメオにも注目できそうだ |
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初上陸は2.2JTS
左ハンドル |
世界的に人気があり、97〜05年までの8年間に68万台を販売したアルファ156。その後継車となるのが159だ。05年のジュネーブショーでのデビューでは、アルファ・ファンならずとも関心を寄せた注目の1台である。
156と比べると、159のボディサイズはひとまわり大きい。全長で225mm、全幅85mm、ホイールベースは105mm、拡大・延長されている。そのせいもあって、一見しただけで内容的なグレードアップが予想できた。
ラインアップは、2月に発売された2.2JTS左ハンドルと、追って登場する3.2JTS・V6 24V・Q4の2タイプ。前者の右ハンドル仕様は、3.2JTSと同じく今春の発売予定。
ウエット路で乗った2.2JTS6速MTを一語で表現すれば、洗練されたアルファ・スポーツ。つまり、アルファらしいスポーティフィールにはピーキー感がなく、よい意味で大人びたムードをかもす。156のようなクイック感はなくても、走っているうちにどんどん惹きこまれていく。
かといって、ただマイルドというわけではない。2.4回転のパワステは、きっちりとした剛性感があって手ごたえたしか。足腰はびしっと締まり、ほどよいクイック感のもと、一体感のある走りを見せてくれる。さらに、コーナリング時のロールが気にならず、ウエット下でも自然体というスタイルが損なわれないのだ。
フラットで上質な乗り心地と高速直進性など、ボディ剛性、2705mmのロングホイールベース、156から進化したフロントのハイマウントアッパーアーム型ダブルウイッシュボーン式、新設計のリヤマルチリンク・サスペンションが絶妙に調律してこその好フィールなのだろう。しっかり路面をホールドする、いたって安定感の高い走行フィールは、自分の知るFFのアルファのなかでもトップランクに入るといえる。 |
優れた
ドライバビリティ |
最高185馬力の2.2L直4DOHCとハイギヤリング6速MTは、ナイスマッチング。イエローゾーンの始まる6500回転まで軽やかに吹け上がり、0→100km／h8.8秒、最高速222km／hという性能をもつ。とはいえ、とくにパンチ力が強力とは言い難い。そのかわりウエット路で急発進してもフロントが暴れることなく、トラクション・ロスも少ない。VDC（ビークル・ダイナミック・コントロール）のカバーもあろうが、シャシーの基本設計が優れていることも大きいはず。そのせいもあって、目いっぱい引っ張っても、さほど迫力を感じないのだろう。
実力がないというわけではない。ストロークが適当でダイレクトな感触が小気味よい6速MTを駆使すれば、十分にスポーツフィールを味わえる。シャープな加速と、音量こそ抑えられてはいるものの、アルファらしい快音がスポーツマインドをそそる。音量が控えめなのは、しっかりしたボディと遮音性に負う。100km／hは、6速2750、5速3000、4速3750、3速5200回転と、4速以上がハイギヤリング・クロースレシオ。にもかかわらず5速では40km／h（1200回転）でも十分に走れ、1500回転からは軽快感を高めるというから、低速域でのフレキシビリティは一級品。全身の優れたドライバビリティに、洗練をうかがわせる。 |
| 文●横越光廣 写真●森山俊一 |
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●デザインは、ジウジアーロとアルファロメオ・スタイリングセンターによる。ウエッジシェープのプロポーションは、いかにもアルファだ。象徴的な盾形グリルの左右に横長に切れ上がったコンビネーションヘッドライトも、アルファだとアピールするかのよう。全体にダイナミックかつエレガント。 |
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●159と比べると、ボディはひとまわり大きくなった。なかでも、走行面に大きな影響をおよぼすのが2705mmのロングホイールベースと、1570kgの車重。 |
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●オプションのレザーシートは、タッチは硬めでも体にフィット。サポート性もよくスポーティかつ快適だ。 |
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●後席はスペースも十分。シート自体の座り心地もよい。前席のヘッドレストの圧迫感が、少々気にはなる。 |
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●インパネまわりは、まさにアルファ。ファッショナブルで、スポーツマインドをそそる。手に馴染むレザーリムステアリングは、チルト＆テレスコ付き。メーター類はドライバー側を向き、手元の6速MTはFFアルファのなかではピカイチ。 |
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●小物入れは14カ所と利便性が高い159。荷室は405L（156比27L増）あり、分割可倒後席とスルー。 |
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●GM製パワーユニットをベースとした2.2L直4DOHCは、シリンダーヘッド、エンジンブロックともにアルミ合金製。これにより従来より20％軽量化。吸排気バルブには、ローラー式ロッカーアームを採用し、低中回転域におけるバルブ駆動フリクションを低減。吸排気バルブにはツインフェーザーと呼ばれる連続位相制御式可変バルタイ機構を採用している。JTSは直噴（ダイレクトインジェクションシステム）の意味で、圧縮比は11.3対1。 |
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■アルファレッド ■ルビーノレッド ■オルトレマーレブルー
■ストロンボリグレー ■アルファシルバー ■オチェーアノブラック |
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| FRONT |
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| REAR |
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従来の3.2・V6より20馬力パワーアップの最高260ps／6200rpmを発生する3.2JTS・V6搭載のQ4は、トルセンCセンターデフ採用のフルタイム4WD。駆動トルク配分を後輪主体としたことで、コントロール応答性が高まり、操る楽しみが満たせるという。最新式の電子制御テクノロジーに支えられたメカニカル・システムが、あらゆる路面で適切に駆動トルクを配分。 |
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