VWブランドのイメージを変えたトゥアレグ
多彩なフォルクスワーゲンのラインアップの中で、異彩を放っているのがSUVモデルのトゥアレグとトゥーラン。とくにトゥーランは、従来VWにあった大衆車メーカーという印象を転換させ、品質に優れるプレミアムブランドというイメージをユーザーに与えたと言う意味でも、エポックメーキングな存在だった。
初代トゥーランが登場したのは2002年。その際に与えられたコンセプトが「3 cars in 1」というものだった。これは、オフロードの走破性、スポーツカー並みのオンロード性能、そして高級サルーン級の乗り心地を1台で味わえるという意欲的なものだった。
従来の常識をうちやぶるコンセプトを実現させるために、VWはグループ企業のモデルと基本メカニズムを共有するという手法を使った。スケールメリットを活かすことで、1モデルの開発では許されないような贅沢な基本設計を実現させたのだ。
その兄弟車こそ、ポルシェ初のSUVであるカイエン、そしてアウディのQ7。
ボディパネルやエンジンこそ、メーカー独自のものを採用するが、クルマの基本性能を決定づける基本コンポーネントにコストを十分に掲げることで、VWは「3 cars in 1」コンセプトを実現させたのだ。
かくして初代トゥアレグは、一般的な路上で乗用車として扱うには、オーバースペックとも言える能力を身につけた。そして、その優れた資質を鋭く見抜いたクルマ好きたちは、V8搭載モデルで600万円を越えるプライスタグにそれ以上の価値を見出し、トゥアレグはヒット作となった。
環境性能を
大幅にアップした現行型
2010年に発表された2代目となる現行型では、初代が築き上げた優れた資質を受け継ぎながら、各部を洗練させることで、プレミアムSUVとしての地位を盤石なものへと固めた。もっとも大きなトピックは環境性能の大幅な改善。車体構造を見直すことで初代に対して200kgもの軽量化を果たしたほか、パワートレーンを一新することで、モデル全体で約20%もの燃費向上を実現した。
とくに3L V6スーパーチャージャーにモーターを組み合わせ13.5km/L(JC08モード)もの低燃費を誇るハイブリッドは、新時代のプレミアムSUVをアピールする象徴する存在だ。
都会の街並に似合う洗練されたスタイルと高級サルーン並みの快適性、すぐれた環境性能、そしてたぐいまれなる走破性。トゥアレグは、現代における新しいドリームカーの形を作り出した。
- ID.4(127)
- T−クロス(365)
- T−ロック(399)
- e−ゴルフ(2)
- アップ!(271)
- アルテオン(78)
- アルテオン シューティングブレーク(28)
- イオス(19)
- カラベル(15)
- カリフォルニア(6)
- カルマンギア(23)
- クロスゴルフ(2)
- コラード(3)
- ゴルフGTE(8)
- ゴルフGTI(131)
- ゴルフR(66)
- ゴルフRヴァリアント(33)
- ゴルフオールトラック(22)
- ゴルフカブリオ(19)
- ゴルフプラス(6)
- ゴルフワゴン(10)
- ザ・ビートル・カブリオレ(23)
- シャラン(72)
- シロッコ(56)
- ジェッタ(9)
- タイプI(25)
- タイプII(38)
- タイプIII(11)
- トゥアレグ(23)
- ニュービートル(185)
- ニュービートルカブリオレ(56)
- パサート(62)
- パサートCC(8)
- パサートGTE(1)
- パサートGTEヴァリアント(4)
- パサートオールトラック(22)
- パサートヴァリアント(136)
- ビートル(135)
- フォルクスワーゲンCC(4)
- ボーラ(5)
- ポロGTI(56)
- ユーロバン(4)
- ルポ(31)
- ヴァナゴン(25)
- ヴェント(1)