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TRADEMARK RIGHT GERMAN TUNER EXTERMINATES THE PIRATED VERSION AUTO PARTS |
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文●GooWORLD 写真●ACシュニッツァー、GooWORLD |
老舗チューナーが直面するコピー商品という問題 |
「おやっ、5シリーズかあ……やっぱ目立つなあ」。都会ではふだん目にすることの多いBMWやメルセデスなのに、ふと新鮮に目に飛び込んでくることがある。そして、まじまじと眺めていると、クルマメーカーではないロゴやエンブレムを見つける。こんな経験はないだろうか?
そう。これら高級カスタムブランドのエアロパーツ、ホイールなどを装着したクルマやコンプリートカーを以前よりも頻繁に見かける気がする。六本木など、夜の繁華街に行くと「バブルのときと変わらない」高級ドイツ車の数々、しかもAMG、アルピナ、シュニッツァー、ロリンザー、ハルトゲ……など、ノーマル仕様のほうが少数派?とも思えてくる。
ただ、景気がよくなっているのはうれしいけれど、真実は少々複雑なようだ。というのも、高級チューナーのコピー商品が市場に多く出まわっているからだ。「手軽に○○仕様にドレスアップ!」などとうたったこれら海賊版というのは以前からも存在したが、近年は雑誌にも大きく広告を出すなど悪質化している。そこでBMWのチューナーとして名高いシュニッツァーの正規販売を行うアドベントの小林代表に海賊商品の現状を説明していただいた。小林さんは現在、政府や警察と協力して、不正な模造品を撲滅するべく活動している。
シュニッツァーの不正コピー商品もかなり多いと指摘する小林さんは、「ニセモノは、それをクルマに付けるという倫理観だけでなく、じつは安全性の面でも問題があるんですよ」と語る。模造品のなかにはファイバーが薄くてペラペラしているエアロパーツが多く、「手で軽く叩くだけでホンモノかどうかはすぐにわかりますよ、危険です」とのこと。
シュニッツァーは国内の立ち上げから携わっているだけに愛着があるという小林さんは「まず品質が高いので、購入者からのクレームというのも記憶にありません。扱う者としては助かりますね。信頼しているし、感謝もしています」と、自身もファンであることを認める。彼はまた、「シュニッツァーもそうですがメジャーチューナーの製品はたしかに安くないですよ。だからコピーが出る……判りますが、最近はあまりにも……。ネットや本に堂々と広告を出してますからね、法治国家として恥ずかしい。もう見逃せません」と活動の動機を語ってくれた。
「品質の低いホイールにただニセのセンターキャップを付けてシュニッツァーです、というのは寂しいですね」と言う小林さんだが、それでも用品業界での不正業者の動きは下火になりつつあると指摘する。検挙者も出るという警察による大がかりな摘発によるものと評価する彼は、「いつの時代もニセものはあります。でも高価なクルマにわざわざ安物のパーツを付けるのは控えていただきたいですね、愛車をイジメないで!」と声を大にしていた。 |
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40年以上にわたって、さまざまなレースで輝かしい戦績を残してきたシュニッツァー。独特の存在感と洗練されたイメージが魅力だが、走りへの強烈なこだわりが個々の製品に息づいている。 |
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●世界一厳しいと言われるドイツの基準をクリアすべく、テストを重ねて開発された正真正銘シュニッツァー製品の証。 |
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