| PURE POISON FEEL THE EXTREME INDIVIDUALITY WITH TVR |
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文●吉田由美 写真●菊池貴之 協力●TVRエンジニアリングジャパン TEL 03-5754-0131 |
TVRには純粋なスポーツマインドが凝縮! | 先月、「イギリスF3」の取材に行きました。そのときサーキットではメイン以外にもいくつかのレースが開催され、そのなかには日本でも人気の高いGTカーのレースもありました。残念ながら決勝日はF3と異なり、観れませんでしたが……。 GTカーのレースは、市販車がベースなので親近感が湧くのか、イギリスでも大人気のようです。ところで、予選を観た私が“イギリスだな〜”と思ったのは、フェラーリや日産などに混ざって、ピットに並んだ「TVR」の姿。カタチが派手なのでどこに止まっていても目につきます。TVRといえば、もともとレーシングカーがロードカーになったものといえるので、そこにあること自体は自然なことですが、日本ではあまり見かけるチャンスがありません。そこで、今回はTVRをみなさんにご紹介したいと思います! 向かったのは東京・大田区上池台、中原街道沿いにある「オートトレーディング」のショールーム。ここはTVRのほかMGローバーの日本代理店でもあり、さらにはアジアにおけるTVRの拠点でもあったりします。ショールームにあるクルマたちは、外から見ても、ただならぬ存在感を漂わせています。そこで、気後れしちゃう人に代わって、TVR広報の杉本美穂さんにその魅力をいろいろと聞いてみました(とてもキレイな方なので、お顔をだしてもらえなくて残念!)。 「TVRはすべてが手作りで、1台作るのにおよそ280時間を費やします。小さい自動車工場が多いイギリスですが、イギリスらしいクラシックの味わいを持ち、今もハイテクに走らないマイペースな自動車メーカーです。昔ながらのシンプルな人間の感性を生かしています」とのこと。 そんな“こだわり”が「人とは違うスポーツカーを!」という人の目に留まるようです。しかもTVRのボディカラーはすべてオーダーで、選択の幅は無限。豹柄だってできるのだそう。そのこだわりは車名についても同じ。T350cだけは合う名前が無く、タモーラの後継車だから「T」がつけられましたが、ほかのモデルはすべてギリシャ神話の女神から名前がつけられています。 とにかくこだわり度満点のTVR。ベンツやBMWに飽きたり、すでに所有している人がセカンドカーとして選ぶことが多いといいます。オーナーにはパイロットや流行りのIT社長、お医者さんといったインテリジェントで違いのわかる人たちが多いとか。また、なかには、インテリアとして選ぶといった、ゆとりの人もいるようです。羨ましい〜っ! 運転にはそれなりのテクニックを必要としますが、それをこだわりや個性と思える人ならば、このクルマとの出会いはまさに運命的なものとなるに違いありません! |
| | | | | ●TVRのなかで、もっとも扱いやすいといわれる「T350」。それでも奇抜でグラマラスなフォルム、ピュアなスポーツマインドなどは独特のものです。また、同行した本誌編集長が‘めくるめく手作り感!’と大絶賛するほど、全体に漂うオーダーメイド感は、国産高性能スポーツにはない魅力です。クラッチの重さやエンジン音、ブレーキ感覚もすべてがいまだかつてない世界! |
| ●サイドミラーの下にドアの開閉スイッチがあるなんて、想像がつきません。こんなギミックだってTVRの個性です。 |
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| 吉田由美 | ●各誌で活躍するカーライフエッセイスト。モデル出身ということもあり、お洒落チェックには厳しいものあり。今回も好奇心の赴くまま行って来ました。 |
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