これぞ“アメ車!”のゆとりのスペース

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これぞ“アメ車!”のゆとりのスペース

FULL SIZE これぞ“アメ車!”のゆとりのスペース
レトロなルックスと
豪快な走りにファン多し!
 1950〜60年代にヒットした“300”シリーズを現代に蘇らせたクルマで、現在はその2世代目となる。特徴はレトロモダンなスタイリング。空気抵抗値を気にしないスクエアなフォルムはオンリーワンといったところだ。現行型はアメリカ車の弱点とも呼ばれるインテリアの質感を高めたのが特徴で、イタリアンテイストも取り込まれた。おもしろいのはヨーロッパでの販売戦略。あちらではランチャテーマという懐かしの名前で売られている。
主要諸元
クライスラー 300 リミテッド(8速AT)
全長×全幅×全高 5070×1905×1495mm
ホイールベース 3050mm
トレッド前/後 1625/1620mm
車両重量 1880kg
エンジン V6DOHC
総排気量 3604cc
最高出力 286ps/6350rpm
最大トルク 34.7kg m/4650rpm
サスペンション前/後 ウィッシュボーン/5リンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤサイズ前後 235/55R18
新車価格帯
409万3200円〜573万4800円(SRT8を除く)
CHRYSLER 300 クライスラー 300
CHRYSLER 300 クライスラー 300
ホイールベース3mを超えるパッケージングは見た目ばかりか広いキャビンを生み出す。リヤシートのセンターアームレストを倒せばVIPを乗せる使い方も十分可能だ。

大陸的で優雅な佇まいはフルサイズの最大の魅力

 アメリカ車といえば、いまもそのサイズのハナシがよく出る。「アメ車はデカい」という図式はいまだに生きているようだ。

 ただそれははっきり言って正しくない。もはやひとつの国のクルマだけがひとつのサイズをつくっているわけではなく、いろいろなカテゴリーにモデルを投入するのが常識となる。なので、アメリカンブランドにもコンパクトカーはあるし、ヨーロッパや日本のメーカーも巨大なモデルはつくっている。ちなみに、エンジンも同じ。12気筒エンジンを一番たくさんつくっているのは、ドイツ車である……。

 ただ、アメリカ車の中にも辛くもフルサイズは何台か残っている。ここで取り上げるクライスラー300もそうだし、エスカレードに代表されるSUVもそうだ。ただ、セダン系フルサイズはマックスでも全長5mちょっと。70年代までは6m近いモデルも、うようよあったことを振り返れば、時代の流れによるダウンサイジングは否めない。

 それでも雰囲気があるのが彼ら流。写真を見ればわかるように、ゆったりしたサイズを表現。この世界観はアメリカ車の美点。SUVを含め醍醐味はここにあると言えそうだ。

FORD EXPLORER フォード エクスプローラー
FORD EXPLORER フォード エクスプローラー
ベストセラーカーとしても有名な
フォードSUVの最新モデル
 北米で大ベストセラーとなるSUV。現行型はピックアップトラックからの派生ではなく、モノコックボディに4輪独立懸架式サスペンションとまさに乗用車のようなスペックを持つのが特徴。しかも2L直4ターボエンジンという小排気量のエコブーストまでラインアップする。
主要諸元
フォード
エクスプローラー XLTエコブースト(6速AT)
全長×全幅×全高 5020×2000×1805mm
車両重量 2020kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1998cc
最高出力 243ps/5500rpm
最大トルク 37.3kg m/3000rpm
タイヤサイズ前後 245/60R18
新車価格 455万6572円〜550万2857円
(全グレード)
LINCOLN NAVIGATOR リンカーン ナビゲーター
LINCOLN NAVIGATOR リンカーン ナビゲーター
伝統のラグジュアリーブランド
リンカーンのフルサイズSUV
 フォードエクスペディションというフルサイズSUVのリンカーン版。ラグジュアリーSUVの草分け的存在だ。現行型は2006年に発表された3世代目だが、すでに2015年モデルとなるマイナーチェンジ車を発表している。それによると5.4L V8は3.5L V6ターボになる。
主要諸元
リンカーン ナビゲーター(6速AT)
全長×全幅×全高 5295×2035×1995mm
車両重量 2730kg
エンジン V8DOHC
総排気量 5413cc
最高出力 314ps/5100rpm
最大トルク 50.5kg m/3600rpm
タイヤサイズ前後 275/55R20
新車価格 928万円
CADILLAC ESCALADE キャデラック エスカレード
CADILLAC ESCALADE キャデラック エスカレード
正規ディーラーでも購入可能な
名門キャデラックのトップモデル
 いまやキャデラックのイメージリーダーともなりつつあるエスカレードは、兄弟車シボレータホの上級グレードして生まれた。現行型は3世代目でキャデラック然としたスタイリングで大好評を得る。ナビゲーター同様、2015年モデルをすでに発表、高い注目を浴びている。
主要諸元
キャデラック エスカレード プラチナム(6速AT)
全長×全幅×全高 5155×2040×1945mm
車両重量 2600kg
エンジン V8OHV
総排気量 6153cc
最高出力 409ps/5700rpm
最大トルク 57.4kg m/4300rpm
タイヤサイズ前後 285/45R22
新車価格 873万〜1018万円(全グレード)
USA STYLE
トラックがベースのフルサイズSUVたち
 かつてセダンに使われていた“フルサイズ”という言葉も、いまや対象はSUVに取って代わっている。その代名詞はシボレーサバーバン。3列シートでさらにカーゴスペースまで使えるこいつは一般ユーザーからホテルの送迎用まで広く愛用される。フォードがこれに対抗し、エクスカーションというV10を積んだフルサイズSUVを販売したこともあった。
トラックがベースのフルサイズSUVたち
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