特別な存在であり続けるのか?

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特別な存在であり続けるのか?

答える人
自動車ジャーナリスト
九島辰也
男性ファッション誌副編集長を経験し、ファッションやサーフィン、旅などにも造詣が深い自動車ジャーナリスト。プライベートでは、ドイツ、アメリカ、イギリスと、各国のクルマを乗り継いでいる。

ポルシェというブランドのみならず、高級スポーツカーすべてを代表する「911」。
しかし、あまりに独創的である911は、「比べるライバルがいない」というまさに孤高の存在である。

九島辰也

911は存在そのものがアイデンティティの塊

ポルシェ 911カレラ  ポルシェ911がほかのクルマと違うポジションにいることは、クルマ好きでなくてもおわかりいただけると思う。それはまさにスポーツカーの代名詞であり、多くの人が存在を認知するクルマである。
 例えばブックストアで自動車雑誌の棚に足を向ける。すると自動車専門誌のなかにさらにポルシェ911の専門書があったりする。もちろん、フェラーリや日産GTRといったモデルも類に漏れないが、911ほどではない。定期刊行物として複数の雑誌が発行し続けられるのはこいつくらいだろう。
 かく言うワタクシもポルシェ911というクルマを8年間所有していた。水冷の996型と空冷の993型だ。
 ポルシェ911の特別感だが、まずはそのデザインにある。通常どんなクルマでも何かに似ているということが少なからずあるものだが、こいつは例外だ。64年のデビュー時からこのカタチは個性的であり、不変である。しかも、リヤエンジン、後輪駆動という独特なパッケージのため、このカタチを追従するライバルが出てこない。これも個性を持続させる大きなポイントとなっている。
 また、それを知ってか、ポルシェ自らそれを変えようとはしない。お陰でクルマに詳しくない人も概ねポルシェ911を当てることができる。つまり、スタイリングがそのままアイコンとなるのだ。
 では走りだが、当然これも個性的。なんといってもエンジンが前にないのだからほかとは違う。ハンドルを切ったときのフロントの軽快さと操舵感は911でしか味わえないもの。これがまさに独特で、フォーミュラマシンがエンジンを前に持たないのと同じフィールがそこにあるのだろう。さらに言うと、とにかく速い。いまどき速いクルマは数あれど、911は突出する。それは実際の速度もそうだが、体感もそうだ。
 まぁ、なにはともあれ一度ステアリングを握ってほしい。「はじめて」の感覚がそこには存在している。

ポルシェ 911カレラ
ポルシェ 911カレラ
ポルシェ 911カレラ
スムーズで力強いエンジン、想像以上のラゲッジスペース、圧倒的な制動力のブレーキ。そのすべてが上質だ。
ポルシェ 911カレラ
ポルシェ 911カレラ
ポルシェ 911カレラ
インテリアは、「911をドライビングする」という豊かな時間をけっして邪魔することのない、高級でありながらも控えめで機能優先の空間に仕上げられている。
specification
ポルシェ911カレラ4S(7速AT・PDK)
全長×全幅×全高 4500×1850×1295mm
エンジン 水平対向6DOHC
排気量 3799cc
最高出力 400ps
最大トルク 44.9kg m/5600rpm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
variation&price
911カレラ(7速MT/7速AT・PDK) 1145万円/1220万円
911カレラS(7速MT/7速AT・PDK) 1416万円/1491万円
911カレラカブリオレ(7速AT・PDK) 1394万円
911カレラSカブリオレ(7速AT・PDK) 1682万円
911カレラ4(7速MT/7速AT・PDK) 1265万円/1340万円
911カレラ4S(7速MT/7速AT・PDK) 1534万円/1609万円
911カレラ4カブリオレ(7速AT・PDK) 1484万円
911カレラ4Sカブリオレ(7速AT・PDK) 1774万円
OTHER LINE-UP
ポルシェ ターボ
ターボ
ポルシェ カブリオレ
カブリオレ
ポルシェ GT3
GT3
カレラ以外にも超個性派が勢揃い
 7代目となる現行911(タイプ991)も、中心となるカレラだけでなく多彩な魅力をもったモデルがラインアップされている。グラマラスなリヤスタイルと500馬力を軽くオーバーする「ターボ」、優雅さの象徴ともいえる「カブリオレ」、そして徹底した軽量化と超高回転エンジンで究極の「走り」を追求したスーパーレーシング「GT3」。どれもが際立つオリジナリティをもっている。
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