よく「家の次に大きな買い物」と言われるクルマ。
しかし現実は、たとえ購入時に「10年乗りたい!」と思っても、
維持費の問題だけでなく、新しいモデルへの関心など、
実現は容易でない。とはいえ、気に入ったクルマとの幸福な生活は、
長く続いてほしい。今月はそんな声にお応えして、
「長く乗る」という視点に立って
上手な輸入車選びについて役立つ情報をたっぷりご紹介します!
理想は、心から気に入って
「気付けば長く乗ってる」
トレンドの変化に押し流されるように、2、3年ほどで魅力が色褪せ、恋心が冷めてしまうクルマがある。その逆に……時を重ねるごとに価値を高め、付き合うほどに愛着を深めるタイプのクルマも存在する。
「気に入ったものと長く付き合う」、「いいものを大切に使う」というポリシーを持つ人の心に響くクルマは、やはり後者だろう。ひとつの目安は、10年付き合えるかどうか。
が、「10年基準」のハードルは低くない。単に「いいクルマ」では愛は長続きせず、つい話題の新車などに浮気心が芽生えてしまうもの。本当に惚れ込んだクルマか、真に肌に合うクルマか、我慢を強いないクルマか、というのが重要だ。 もうひとつのカギは歴史的な価値。「○○はこれが最後」、「限定生産車」、「この年式の○○は最高の出来」などという特別な魅力を持つクルマは、オーナーのプライドと所有欲を深く満たすものだからだ。
そうしたクルマと出会えれば、その人の人生はハッピー!
エコカーがもてはやされる昨今だが、製造と廃棄にかかるエネルギーを考えれば、「1台のクルマに乗り続けることのほうがエコ」という考え方だってできる。さあ、あなたに相応しい「10年基準」の名車を探してみませんか。
写真●佐藤亮太