●フランス車ブームを巻き起こした205、そしてプジョー人気を定着させた206を受け継ぎ、プジョーのコンパクトレンジを担う注目モデルが「208」。安全性、機能性、効率性を大きく進化させた高いポテンシャルが、新たなる成功神話に向けて始動した。
とにかく個性派が多いフランス車。
実用一点張りのシンプルなクルマもあれば、サーキットや峠道で無類の速さを見せる硬派なスポーツモデルもある。
さらにはスポーティ全盛のこの時代に、逆らうかのような柔らかいサスペンションとゆったりとしたシートによって
安楽なフィールを提供するモデルに、粋なエレガンスを香らせる伊達なクルマもいる。
今どきのフランス車ときたら、まったくもってその多彩さには驚かされる。
そして、どれもがじつにいい顔をしている。優れた効率性や質の高い走りを実現しながら
それをひけらかすのではなくどこか肩の力が抜けたゆとりのあるクルマ。
あくまで自然なスタンスが心地いい。今月は、そんなフランス車の「今」に迫ります!
写真●佐藤亮太