2007年のフランクフルトモーターショーで出品されたコンセプトカー308RC Zは、308シリーズの象徴としてデザインされた。ピックアップからイマジネーションを得たという斬新なスタイルは、結果として既存の2＋2を大幅に上まわるトランクルームという実利にも結びついた。そして、2010年大喝采をもって受け入れられたコンセプトカーのスタ

イルをほぼそのまま実現化したRCZが登場した。ちなみに、ブランド生誕200年を迎えたプジョーのなかで、数字がつかないモデルが発売されるのは初めてのこと。そんな特別なプジョーであるRCZだが、エンジンは1.6Lツインスクロールターボという最新の小排気量ユニットを採用しているのも特徴。エココンシャスな側面も見せる。

まるでコンセプトカーのような存在感

　クルマは自分の感性やライフスタイルを映す鏡。だからこそ、車種の選択やボディカラーと内装のコーディネートは重要で、輸入車の魅力をそこに感じているユーザーは多いはず。しかし、どんなに素敵なコーディネートでも、画一的で世の中にあふれてしまっては、ファッショナブルとは言いがたい。だからこそ、プレミアムブランドは、膨大な

オプションリストを作成して、ユーザーに対価と引き換えにオンリーワンを作る楽しさを提供している。そんなこれまで一部のハイクラスカーでしか楽しめなかったカスタマイズを、実用車クラスで実現したのがDS3。シトロエンブランドの独創と革新をカタチにしたスタイルをベースに、豊富に用意されたカラーやステッカーでトッピングできるのだ。

個性を表現する豊富なパーソナリゼーション

●豊富に用意された内外装の組み合わせから、自分だけのDS3を作り出せるのが特徴。WEB限定ボディカラーなど、ユニークな取り組みを行なっている。

　輸入車のステーションワゴンといえば、まさに豊かなライフスタイルの象徴。大人4人と旅行荷物を楽に収納してしまうユーティリティ性の高さは、購入後の生活を想像するだけでも楽しくなってくる。そんなプレミアムワゴンクラスに地殻変動を引き起こしているのがパサートヴァリアント。プレミアムブランド顔負けの質感を、346万円からという低価格で実現しているのだからコストパフォーマンスは抜群。世界的に大ヒットしているフォルクスワー

ゲンの、まさに勢いを感じる1台となっている。シンプルゆえに仕上げ品質の高さが際立つ内外装はパサートの伝統。さらに、現行モデルでは、先進の環境技術を盛り込むことで、17.6km／L（JC08モード）というクラストップの低燃費を実現している。驚かされるのは1.4L TSIエンジンの走りで、小排気量ながらも走りにキレがあり、DSGによる切れ目のないシフトチェンジが上質なフィーリングを提供してくれる。

TSI×DSGが可能にした輸入車のベストバリュー

●バリューという言葉がぴったりなパサートヴァリアント。それを支えるのが、VWの基幹技術である高効率パワートレーン。燃費がよく走りも爽快という万能選手。

　数多く存在する自動車メーカーのなかで、ボルボほど「安全」というイメージが頭のなかに浮かぶブランドもないだろう。世界で初めてシートベルトを開発し、その特許を開放したボルボは、現在ボルボ車に起因する自動車事故を限りなくゼロに近づけるべく取り組んでいる。その最新の成果となるのが、人間の存在を感知して衝突の危険性がある場合は自動ブレーキで事故を回避・軽減する「ヒューマン・セーフティ」だ。これは、車載レーダーと

カメラを併用したシステムで、走行速度が35km／h以下の場合は歩行者に衝突することなく完全停止するよう設計されている。他社からもさまざまな安全技術が提案されているが、ボルボがすばらしいのは、このシステムをS60の全車に標準装備したこと。S60が街に増えればそれだけ自動車事故の件数が減る、そう想像するとS60のハンサムなスタイルがより格好よく見えてくる。きっとオーナーは誇らしい気持ちになるに違いない。

ヒューマン・セーフティを全車に標準装備

●車両や歩行者への衝突を未然に回避、もしくはダメージを軽減させる安全機能「ヒューマン・セーフティ」を採用。クルマがドライバーをサポートしてくれる。