王道アメリカンSUVの進化を見逃すな!

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王道アメリカンSUVの進化を見逃すな!

ここ数年、欧州系高級SUVの攻勢で、SUV本家のアメリカブランドは劣勢に立たされていた。しかし、ここでいよいよ巻き返しが行われる。その反撃は予想だにしなかった激しいものとなった
プライドをかけたアメリカンSUVの大変身から眼が離せない。今回、彼らは間違いなく本気なのだ!

九島辰也 写真GooWORLD

FORD EXPLORER

フォード エクスプローラー
価格=440万〜 530万円

世界を驚かせた歴史的な変身
その大英断は必ず実を結ぶ

 デビュー以来約20年間、じつに600万台を販売してきたSUVのグレートスタンダードが、思い切って変身を遂げてきた。市場のトレンドとなってしまった欧州の高級SUV勢に真っ向勝負する。FFベースにモノコックボディを与えられ、より乗用車的に、そしてより快適になった真打ち登場!

SPEC.
フォード エクスプローラー リミテッド(6速AT)
●全長×全幅×全高:
5020×2000×1805mm
●車両重量:2170kg
●エンジン:V6 DOHC
●総排気量:3495cc
●最高出力:294ps/6500rpm
●最大トルク:35.2kgm/4000rpm

フォード エクスプローラー 運転のしやすさはそのままに、快適性や高級感が大幅に高められている。乗り心地はもちろん、内装のクオリティも上質。 フォード エクスプローラー より乗用車的なマイルドさは好印象で、クラスが上がった印象を受ける。燃費も改善されているのも注目されるところだ。
ジープ グランドチェロキー

JEEP GRAND CHEROKEE

ジープ グランドチェロキー
価格=398万〜538万円

オンロード的な高級化だけでない
根底から生まれ変わったトップ・オブ・ジープ!

 比類なき走破性を誇るジープブランド。そのトップモデルとして、デビュー以来つねに最新、最良のテクノロジーが注ぎ込まれてきたグランドチェロキーがここにきて生まれ変わった。組み立て精度、質感の向上などすべてにわたってジープの本気がひしひしと感じられるニューモデルだ。

SPEC.
ジープ グランド チェロキー
リミテッド・エアサスペンション(5速AT)
●全長×全幅×全高:
4825×1935×1770mm
●車両重量:2200kg
●エンジン:V6 DOHC
●総排気量:3604cc
●最高出力:286ps/6350rpm
●最大トルク:35.4kgm/4300rpm

インテリア ジープブランドのトップに君臨するだけあって、インテリアも格調高い仕上げだ。非常に安らげる空間の演出は見事だ。 ジープ グランドチェロキー トップグレードにはエアサスも装備される。少々荒れた路面でも、極上の乗り心地がもたらされる。

本気の大変換を敢行 SUV戦線異常あり!

ジープ グランドチェロキー

よりアーバンライクなスタイリッシュさを身につけたリヤデザイン。

 今日では世界中のあらゆるメーカーがラインアップするSUV。今年のフランクフルトモーターショーでは、あのマセラティまでもクーヴァンというSUVを発表したことで話題となった。冷静に考えれば、純粋なスポーツカーメーカーと思っていたポルシェまでもがカイエンをリリースする時代。イタリアのスポーツカーブランドが背の高いクルマをつくっても不思議ではなかろう。

 では、SUV発祥の地でありその最大のマーケットを持つアメリカのメーカーはどうなっているのか。

 じつは、こちらはこちらで進化の度合いを早めている。王道であるゆえ保守的だった内容が、あれよあれよという間に国際レベルに引き上げられた。これまではアメリカ国内だけを相手にしていれば成立していた商売も、海外メーカーの執拗な攻撃でそうはならなくなったのが実情だ。

 では、まずエクスプローラーだが、このアメリカを代表するフォードのドル箱が見事に変身した。年間40万台前後売れているモデルだけに大きな変更はできないと思われていたが、フォードはそれを行ったのだ。

 具体的には、ボディを完全なるモノコックにし、駆動方式もFWDベースの4WDにした。しかもエンジンはV8を止め、V6や直4を横置きにしている。勘のいい読者はお察しだろうが、これはまさに乗用車の手法。乗り心地や快適性を求め、彼らはアウトドア色の強い人気のSUVを乗用車ベースでつくった。

 もちろん、他のメーカーではすでにそれを行っているし、フォードもコンパクトSUVではそうしている。が、エクスプローラーは別物と思われた。それはこのクルマのユーザーはトーイング(牽引)をはじめとするヘビーデューティな使い方を好んでいるからである。

 が、フォードはそれを決行。乗用車的快適性を持ちながら、コンピューター制御を駆使しトーイングなどの使われ方に対応できるようにした。電子デバイスにトーイングモードを設け、トラクションのかかり方を電子制御する。これなら既存ユーザーも文句はあるまい。

 次にジープブランドのグランドチェロキーだが、このクルマがどう進化したかというと、かなりオンロード重視型となった。その意味ではエクスプローラーとベクトルは同じだが、手法が少々異なる。というのも、ハードウエアの40%をメルセデス・ベンツMクラスと共有する。その意味じゃかなりヨーロピアンSUV的な顔も見せる。

 ではなぜそうなったかは、この2社が同じグループだった時代に計画されたから。技術提携とパーツ共有は同じグループなら当然のことだ。ただ、ここで忘れてはいけないのはこいつはジープであるということ。オンロード性能を上げてもオフロード性能は低下することは許されないのだ。実際、アメリカのオフロードトレイルで二度その実力を試したが、相当なものだった。やはり餅屋は餅屋、ジープは侮れない。エクスプローラーもそうだが、アメリカンSUVは彼らの味を持ちながら見事に進化させている。

往年のアメリカンワールドを体感するならラングラーだ

唯一無二の独創的なワイルドワールド

 大自然がもっとも似合うクルマといえば、今も昔もやはりラングラー。「ジープ」というブランドのイメージモデルであるばかりでなく、世界中の4WDを代表する伝説的なモデルなのだ。骨太でワイルドな世界感は、最新モデルでも不変だ!

ジープ ラングラー ジープ ラングラー
ジープ ラングラー&ラングラー アンリミテッド 価格=338万〜398万円
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