輸入車選びのさまざまな「こだわり」を見てきた最後に、人気のスタンダードモデルを一挙紹介。 メルセデス・ベンツ Eクラス(W124) (85年〜95年) ※5OOE(E500)を除く。 メルセデス・ベンツが「最善か無か」というスローガンのもと、妥協なき品質追求で、他の追随を許さなかった時代。その象徴的なモデルとして、現在も根強い人気があるW124型Eクラス。「これぞメルセデス」というこだわりにあふれた造りのよさは、今日の道路環境でも十分に活躍してくれる。相場はようやくこなれてきたが、コンディションのよい物件は依然として高値。 93年 メルセデス・ベンツ E320(4速AT)●全長×全幅×全高:4740×1740×1445mm ●車両重量:1560kg ●エンジン:直6DOHC●総排気量:3199cc ●最高出力:225ps/5500rpm ●最大トルク:32.3kgm/3750rpm ●サスペンション:前ストラット/後マルチリンク BMW M3(直6モデル) (85年〜06年) 3シリーズのスパルタンモデルとして、次元の高い走りだけでなく、実用性も兼ね備えたスポーツカーとして独自の境地を切り開いたM3。4代目となる現行は、V8エンジンを搭載して、より高出力化。そのなかでも根強い人気を誇るのが、シルキーシックスと讃えられるBMWの直6を搭載するのは3代目(E46、写真)まで。E46のパフォーマンスはいまだトップクラス。 2005年 BMW M3(6速MT)●全長×全幅×全高:4490×1780×1370mm ●車両重量:1560kg ●エンジン:直6DOHC ●総排気量:3245cc ●最高出力:343ps/7900rpm ●最大トルク:37.2kgm/4900rpm ●サスペンション:前ストラット/後セントラル・アーム フォルクスワーゲン ゴルフU (83年〜92年)※GTI、GTI 16Vを除く。 ゴルフは現行6代目の今日でも、言わずと知れたフォルクスワーゲンを代表するモデルだ。ただ、モデルチェンジごとに大型化、高級化の道を歩んでおり、コンパクトカーに革新をもたらした初代の面影は、世代が変わるごとに薄くなっているのも事実。日常でも問題なく乗れ、手ごろな価格でゴルフらしさを楽しめるということでファンが多いのが、2代目「ゴルフU」となる。 90年 フォルクスワーゲン ゴルフ CLi(3速AT)●全長×全幅×全高:3985×1665×1415mm●車両重量:1000kg ●エンジン:直4OHC●総排気量:1780cc ●最高出力:105ps/5400rpm ●最大トルク:15.1kgm/3800rpm ●サスペンション:前ストラット/後トレーリングアーム ポルシェ 911(タイプ993) (93年〜97年)※ターボ、RSを除く。 長年にわたりポルシェブランドの看板モデルをつとめる911。初代ナロー(901型)から始まり、930、964、993と象徴的な空冷エンジンを堅持してきたが、97年デビューの996でついに水冷となった。以前からのファンの多くは、空冷エンジンの軽快さやサウンドに魅力を感じ、現在も空冷モデルを支持し続けている。とくに最終モデルの993型は、乗りやすさからも人気だ。 95年 ポルシェ 911 カレラ クーペ(6速MT)●全長×全幅×全高:4245×1730×1300mm●車両重量:1370kg ●エンジン:水平対向6気筒 ●総排気量:3600cc ●最高出力:285ps/6100rpm ●最大トルク:34.0kgm/5250rpm ●サスペンション:前ストラット/後マルチリンク ロータス エリーゼ (99年〜11年) アルミフレームとFRPボディ、さらに航空機に用いられる接着技術が注がれ、さらにエアコンやパワステなどを省くなど、徹底的に軽量化して登場したエリーゼ。ロータス伝統のライトウェイトスポーツらしく、ダイレクトでピュアなスポーツ性能を発揮し、多くのファンを魅了している。丸めライトの初期モデル(〜01年)も値段は高め。全体的に300万〜500万円が中心価格帯だ。 99年 ロータス エリーゼ 111(5速MT)●全長×全幅×全高:3726×1701×1148mm●車両重量:690kg ●エンジン:直4DOHC●総排気量:1796cc ●最高出力:118ps/5500rpm ●最大トルク:16.8kgm/3000rpm ●サスペンション:前ダブルウィッシュボーン/後ダブルウィッシュボーン ランドローバー レンジローバー(初代) (70年〜 96年) 快適で上質な室内と極めて高いオフロード走破性能を持ち合わせたクルマを目指して開発されたのが初代レンジローバー。1970年のデビュー以来、数々の伝説を創り上げてきた革新のSUVには今も愛好家がいる。日本では4ドア、そして豪華版のバンデンプラがあり、数々の改良を繰り返しながらロングライフをまっとうした。後期型には、エアサスも搭載された。 71年 ランドローバー レンジローバー(4速MT)●全長×全幅×全高:4470×1780×1780mm●車両重量:1724kg ●エンジン:V8OHV●総排気量:3528cc ●最高出力:132ps/5000rpm ●最大トルク:25.6kgm/2500rpm ●サスペンション:前リーディングアーム/後リーディングアーム ミニ (59年〜00年) ミニが、自動車史上もっとも偉大なコンパクトカーのひとつであることに疑いはない。徹底したスペース効率は革新的で、後のクルマ造りに及ぼした影響は計り知れない。1959年から40年以上の長きにわたって生産された。生産終了から10年以上が経つが、今日でも世界中に多くの熱狂的な愛好家が存在する。希少グレード、最終モデルなどは、プレミアがついた価格。 99年 ローバーMINI クーパー 40thアニバーサリー・リミテッド(4速MT)●全長×全幅×全高:3075×1530×1330mm ●車両重量:740kg●エンジン:直4OHV ●総排気量:1271cc●最高出力:62ps/5700rpm ●最大トルク:9.6kgm/3900rpm ●サスペンション:前ウィッシュボーン/後セミトレーリングアーム ランチア デルタ インテグラーレ (83年〜92年) 「デルタといえばインテグラーレ」と言えるほど圧倒的な存在感を示し、現在でもファンが多いデルタ インテグラーレ。WRC(世界ラリー選手権)において圧倒的な強さで年間王者を続けたイメージそのままに、えも言われぬ存在感を漂わせる。日本での人気は現役時代からとびきり強く、輸出の半分は日本向けであったという。程度のよい物件は、プレミア価格だ。 1991年 ランチアデルタ HFインテグラーレ エボルツィオーネ(5速MT)●全長×全幅×全高:3900×1770×1365mm ●車両重量:1350kg●エンジン:直4DOHCターボ ●総排気量:1995cc ●最高出力:210ps/ 5750rpm ●最大トルク:31.0kgm / 3500rpm ●サスペンション:前ストラット/後ストラット アルファ ロメオ スパイダー(初代) (66年〜 93年) 個性的なデザインで親しまれた初代アルファ ロメオ スパイダー。当初はスポーツモデルとしてリリースされたが、モデルライフ後期には、年月を経ながらも変わらないスタイリングによって注目を集め、かえって存在感を増していった感もある。名車ジュリアをベースにした初代は、パワーではなく、ストロークの長い足まわりと、FRの自然な挙動が楽しめるのが魅力だ。 91年 アルファ ロメオ スパイダー(5速MT)●全長×全幅×全高:4260×1630×1290mm ●車両重量:1180kg ●エンジン:直4DOHC ●総排気量:1961cc ●最高出力:120ps/5800rpm ●最大トルク:17.3kgm/4200rpm ●サスペンション:前ウィッシュボーン/後リンク ボルボ 240ワゴン (74年〜93年) 長いモデルライフのなかで合計280万台以上が生産された240は、ボルボの大ヒットモデルで、日本でも多くが販売された。とくにワゴンボディは人気が高く、続く850、V70に先立ち、「ボルボと言えばワゴン」との評判を確立した。直線的で実直なノルディックデザインは、温かみがあって独特の存在感がある。その丈夫さも相まって、今日、再評価の動きもある。 92年 ボルボ 240GLE ワゴン(4速AT)●全長×全幅×全高:4785×1715×1500mm ●車両重量:1390kg ●エンジン:直4SOHC●総排気量:2316cc ●最高出力:115ps/5400rpm ●最大トルク:18.9kgm/2750rpm ●サスペンション:前ストラット/後5リンク
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