エコ？バブル？レトロ？それとも女子ウケ？みんなのナンバーワン

街を彩り、狂気のプレミアがついたバブル期の主役

　80年代半ばから、メルセデス・ベンツのSクラスは、街中にまるで国産車のごとく急増していった。
　フェラーリ40周年を記念して400台限定でリリースされたF40は、完成直後にエンツォ・フェラーリが亡くなったことなどから、価格は2億数千万円に跳ね上がった。
　バブルの崩壊とともに、両モデルの陰は薄くなったが、時代を象徴するクルマとして記憶されるだろう。

進化するクルマに、昔を懐かしむデザインの妙

　パワーアップ、燃費の低減、快適性の向上など、クルマの性能はまさに日々進化してきた。ところが、デザインの分野を見ると、往年の名車をモチーフにしたものや懐古調のモデルが少なからず存在する。
　先日、生産を終了したPTクルーザーは、1930年代のエアー・フローというモデルのスタイリングを今日的にアレンジしたもので人気を博した。また、ひと目でVWの名車タイプ1を思い浮かばせるデザインのニュービートルは、それまで大人しめだったVWのイメージを刷新した。生産は年内で終了となる見込みだ。一方、名車チンクエチェントのモチーフでデザインされたフィアット500は、今が旬のモデルだ。いずれも、今後長く乗り続けてみたいクルマたちだ。

モテたいなら気にしよう！女子ウケ御三家

　ただでさえ女のコが好印象を抱く輸入車。そのなかでもとくに人気が高いのが、プジョーやアウディ、BMWというところではないだろうか。
　プジョーについては、小型自転車なども大ヒットを記録するなど、「飾りすぎないお洒落なブランド」というイメージが、とくに若い女性の間に浸透している。一方のアウディは、「高級で落ち着いたセンスのよさ」という評価で憧れの対象となっている。ところで、BMWについては、スポーティなイメージを持ち、「それに乗る彼がカッコいい」との意見も聞かれる。
　男子たるもの、自らの趣味でクルマを選びたいが……やはり気になる？