ブランドのルーツを探ってクルマへの愛を深めよう!
ガソリン原動機の特許を取得したゴッドリープ・ダイムラー、1886年に原動機付き3輪車を開発したカール・ベンツ、それぞれが興したふたつの会社が1926年に合併して現在のダイムラー・ベンツ社が誕生。ダイムラー社の「メルセデス」というブランドは、合併を機に「メルセデス・ベンツ」になり、現在に至る。
航空機用エンジンメーカーだった「ラップ・モトーレン・ヴェルゲ」がBMWの前身。1917年に現在の社名「バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルゲ」に。その後2輪車の製造を経て、1929年に最初の4輪車「ディクシィ」を製造。第二次世界大戦後は1500(ノイエクラッセ)が大ヒットし、以降メルセデスに並ぶプレミアムブランドとして確固たる地位を築いている。
フェルディナント・ポルシェが開発した国民車(ビートル)を生産する会社として誕生。1938年に現在の社名となり、戦後から本格生産開始。現在はスズキと提携し世界一のグループ企業に。
1932年に設立されたアウトウニオン社が前身。この会社はアウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーの4社が合併してできたもの。後にNSUとの合併を経て、1985年に現在の社名であるアウディとなった。
VWの創立に関わったフェルディナント・ポルシェとその息子フェリーが1931年に設立した会社が前身。1948年には最初のポルシェである356、1964年には初代911を発売。現在はVWと資本提携している。
時計メーカーのスウォッチ社とダイムラーが共同出資して誕生。現在は100%ダイムラーの子会社。
英国の巨大メーカーBMCから生まれた小型車MINI。現在はBMWグループの一部門として存在している。
1922年に創立したサイドカーメーカーからスタート。1960年にはデイムラー社を吸収し、XJをはじめとする高級車を連綿と生産してきた。90年にフォード傘下となったが、現在はインドのタタ社が保有する。
初めてランドローバーの名が誕生したのは1948年。ローバー社が送り出したオフロード車の名称だった。1978年にはブリティッシュレイランドの子会社になり法人化。以降英国自動車メーカー各社の再編を受けて親会社が次々変わり、現在はタタ社が保有している。
コーリン・チャップマンが1952年に創立したスポーツカーメーカー。セブンやエランが大ヒットした。現在はマレーシアのプロトン社の傘下となる。
1919年にW.O.ベントレーが創立。1930年までの間モータースポーツ界でその名を知らしめた。1932年にロールス・ロイスに買収されて歴史をともにし、1998年にはロールスとともにVWの傘下になった。
1906年、ロールス社とロイス社の合併により誕生。以降、最上級の自動車ブランドとして名を馳せる。1932年にベントレーを吸収。1998年にはVWに買収された。そして2003年、ブランド使用権を所有していたBMWのもとで新生ロールス・ロイスが誕生した。
1913年、二人のクルマ好き青年が開いた修理工場がルーツ。戦後は実業家デビッド・ブラウンが所有し、彼のイニシャルのDBシリーズが現在でも生産される。
前身は1910年に発足したロンバルダ自動車製造株式会社(ALFA)。後に実業家のニコラ・ロメオに買収され現在の社名に。戦前はレーシングマシンを製造していたが、戦後はスポーティな量産車を生産する。
1899年に設立されたトリノ自動車製造会社が前身。1918年から、その頭文字を取って「FIAT」に。戦後はランチア、フェラーリ、アバルト、そしてアルファロメオなどを買収。巨大な自動車メーカーになった。
元アルファロメオのワークスチームを率いてたエンツォ・フェラーリが独立して誕生したのが現在のフェラーリ。1946年からロードカーの生産も始め、現在はレース活動と高性能スポーツカーの生産を行う。
1914年、レーシングドライバーのアルフィエーリ・マセラティによって創業。戦前はモータースポーツを積極的に行った。戦後になると高級GTカーの生産を始め、現在はフィアットの傘下に収まっている。
農業用トラクターの製造を手がけていたフェルッチオ・ランボルギーニが1963年に立ち上げたメーカー。処女作となったのは350GTVで、その後に登場したミウラから、スーパーカーブランドとして一躍有名に。
1949年カルロ・アバルトが興したチューニングメーカー。50年代後半から60年代にかけてフィアットベースの高性能マシンを製造。1971年にフィアットに吸収されたが、2007年に新生アバルト社が設立された。
18世紀初頭のジャン・ピエール・プジョーによる紡績業の会社がルーツ。そして彼の息子であるプジョー兄弟が1810年に創立した会社が現在まで続いている。1976年にはシトロエンを買収し、PSAが誕生した。
ダブルシェブロン(山形歯車)の特許を取得し、歯車や砲弾を製造していたアンドレ・シトロエンが1919年に興した会社が始まり。戦前から先進的なクルマ造りが定評だったが、後にプジョーの傘下に収まった。
設立は1898年。戦前は小型車から大型車まで広く生産。戦後になると国営化され、4CVのような安価な国民車を生産した。そして再び車種を拡大し、1996年には完全民営化。その後日産と提携し、現在に至る。
ベアリングメーカーのSKFの子会社だったボルボ。自動車生産に乗り出したのは1927年で、安全で高品質なクルマを現在まで造り続けてきた。1999年、フォードに買収。そして現在は吉利汽車の傘下となる。
スウェーデン航空機株式会社、その頭文字を取った「SAAB」が設立されたのは1937年。2000年にはGMの100%子会社になったが、GMの経営悪化にともない、2010年オランダのスパイカーに買収された。
1903年、ヘンリー・フォード・カンパニー(後のキャデラック)を追われたヘンリー・フォードが創始者。「T型」のヒットでビッグスリーの一員に。その後欧州、豪州にも進出、多くのメーカーを抱える企業になった。
キャデラック社の前身「ヘンリー・フォード・カンパニー」のチーフエンジニアだったヘンリー・リーランド。社内の対立で会社を去った彼が1917年に興したのがリンカーン社。しかし1922年にはフォードに買収され、同社のプレミアムブランドになった。
GMの創始者ウィリアム・デュラントが社内の権力闘争に敗れて1911年にGMを去る際、同じくGMのテストドライバー、ルイ・シボレーとともに興した会社がはじまり。後にGMに吸収され、主力ブランドに。
ヘンリー・フォードが興した「ヘンリー・フォード・カンパニー」は、1903年にヘンリー・リーランドが就任した後キャデラックへと社名を変更。1909年にはGMに買収され、GMのプレミアムブランドになった。
1991年に軍用車メーカーAMジェネラル社が「ハンビー」を民間車(H1)として販売したのがルーツ。1999年にGMが権利を買い取り大型SUVとして販売。
鉄道技師だったウォルター・P・クライスラーが1925年に設立。後にプリムス、デソートブランドを設立し、1928年にはダッジを買収してビッグスリーの一角にのし上がった。1960年代に入るとシムカ(仏)やルーツ(英)、1987年にはジープを擁するAMCも手中に収めている。ブランドとして見ると、中級.上級志向のモデルを担当し、クライスラー社の中核をなす。
1901年、ダッジ兄弟が創立した会社がルーツ。当初はフォードと業務提携していたが、やがて独立。その後投資会社に買収され、1928年にクライスラーへと売却された。かつてはプリムスに次ぐエントリーカー的な位置づけだったが、現在はバイパーのような高性能モデルなど、スポーツイメージをアピールしている。
第二次世界大戦中にウィリス・オーバーランド社が生産していた小型の四輪駆動車がルーツ。後に「JEEP」の名前を商標登録した同社だが、カイザーやAMCに買収され、親会社が次々と変わった。そして現在はAMCを買収したクライスラーが商標権を保有。世界でトップレベルの高性能なオフロードブランドとして、絶大な人気と知名度を誇っている。
これがアメ車の底力
シボレー、フォードほか
(2014/8/21)
THE FUTURE OF BMW
BMW
(2014/7/17)
ブリティッシュプレミアムの流儀
ジャガー、ランドローバーほか
(2014/6/19)
これがボルボイズムだ
ボルボ
(2014/5/22)
VOLKSWAGEN Q&A
フォルクスワーゲン
(2014/4/17)
徹底的にMINI
MINI
(2014/3/20)
メルセデス・ベンツの底力
メルセデス・ベンツ
(2014/2/20)
2014 今年こそ輸入車を手に入れる!
フォルクスワーゲン、BMWほか
(2014/1/23)
今こそ知りたいポルシェのこと
ポルシェ
(2013/12/19)
アウディという知性
アウディ
(2013/11/21)
10年乗りたいクルマ
フォルクスワーゲン、フィアットほか
(2013/10/17)
輸入車は心のファーストクラスだ
ランドローバー、メルセデス・ベンツほか
(2013/9/19)