味とファッションで乗りたいちょいクラ10台

“クルマの王様”的なSクラスも、3世代前のW126なら通っぽく見えるこの不思議。デビュー年は79年と30年も昔だが、メルセデス黄金期に造られた最上級モデルだけあり、今でも十分通用する質感を誇る。同社の歴史に触れられる1台だ。

Eクラスというネーミングが与えられたのはこのW124から｡まだまだ現役感があるが､新型Eが登場したことでクラシックメルセデスとなった｡エンジンも直4〜V8と幅広く､クーペやカブリオレなども存在した｡人気が高く物件も豊富｡

5(サンク)の後継車として90年に登場した初代ルーテシア｡日本には1.4L､1.6L､1.6L 16Vの3モデルが導入された｡フランス車らしいデザインが魅力で､｢バカラ｣と呼ばれる高級グレードや､ホットな｢ウィリアムズ｣も存在した｡

ルノー初のFFモデルとして歴史的な価値の高い大衆車が4(キャトル)｡シトロエン2CVやMiniのような位置づけのモデルで､61年から93年まで30年以上に渡って生産された｡シンプルな機構だが今でもファンは多く､物件も比較的豊富である｡

手頃なサイズ､当時としては高水準のボディ剛性と高品質を誇ったコンパクトカーのベンチマーク｡84年から日本に導入が開始されており､1.6Lディーゼルや伝統のスポーツモデル｢GTI｣も存在した｡現在でも�Uの専門店があるほど人気は高い｡

DSに続くシトロエンの旗艦車種がCX｡DSほどではないが､その独特なスタイルで街での注目度は抜群｡フレーム式シャシーを持つため耐久性や静粛性が高く､内装も高級車らしい佇まい｡物件は少ないが､大切に扱われた車両が多いようだ｡

シトロエン初のミディアムクラスがBX｡現在のC5の先祖に当たるモデルで､ガンディー二が手がけた個性的なデザインは日本でも人気が高かった｡外観と同じく内装も奇抜で､当初はボビン式の速度計を採用するなど超個性派モデルである｡

日本でのプジョー人気に火をつけた大ヒットコンパクトモデルが205｡女性でも気軽に扱えるサイズ､スポーティなデザイン､軽快な走り味と､輸入車が初めての人でも楽しめる要素が詰まっている｡スポーツモデル｢GTI｣も当時話題となった｡

クラシックボルボの定番中の定番と言えるのが240シリーズ｡74年から後継車850が登場する91年まで長きに渡って生産された｡ボルボらしい直線基調の実直なデザイン､安全性の高さが評価され､今でも中古車市場には物件が豊富にある｡

9-3の前身となる初代サーブ900がデビューしたのは78年｡全面改良が行われる前の初代モデルは､スラントしたリヤ､低いボンネットなどサーブの独自性光るデザインを持っていた｡当時としてはまだ珍しいターボ搭載車の存在もトピック｡