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特集

ちょいクラで遊ぼう メルセデスベンツ 300SE W126

本誌ご意見番の倉さんもアソんでます!ぼくがW126を選んだ理由

文●熊倉重春 写真●保坂 寛

最新型の新品が最高なのは当たり前
それでもこのSクラスに興味があった

メルセデスベンツ 300SE W126

去年の夏、36万円のゴルフVを見に行ったら気に入った。次に40万円のVWポロも気に入ったし、60万円のアウディA3も買いたくなった。でも、その時ふと脳裏をよぎったのがメルセデス・ベンツの存在。それより3カ月ほど前、「お宝ハンター倶楽部(関東版で連載)」で取材したW126世代のSクラスだ。見た目ツルッピカで淡いウィローグリーン、内装もグリーン系で統一されていて、強面なイメージのあったV8搭載の560ではなく、直6エンジンの300SEなのも好感ポイントだった。そこでショップに電話したら「まだ売れてません」と言われ、そのまま引っ込みがつかず即決。その日その日で気分が激変する僕の場合、こういう出会いというか衝動買いばかりの人生なのだ。

それにしても、1988年型のSクラスを「ちょいクラシック」だなんて呼ばれるのは、ちょっと居心地が悪い。あのころニューモデルとして発表会にも行ったし、日本上陸一号車(500SE)もテストした記憶がまだ鮮やかだから、僕としては少しも古い気がしない。そもそも(ケチをつけるようで悪いが)、80年代や90年代のクルマをクラシックと呼んで愛用し、「今どきのクルマはねえ」みたいに苦笑するスタイルは苦手だったりする。20年前のSクラスだって、べつに懐しがってもらうためではなく、その時点で最新の技術を誇って開発されたんだし。そういう意味では、クルマも機械である以上、いつも最新型の新品が最高なのは当たり前だ。

それを承知でW126なんぞを買っちゃった裏に、なんとなく郷愁をかきたてられた心の動きがあったのは否定できないが、それよりはモータージャーナリストの立場からの興味が大きかった。僕たちの仕事は、いつも新型車のつまみ食いばかりで、その後のフォローができていない。そこで、耐久性で評価の高いW126が20年たったらどうなのか、実際にオーナーになって検証してみたくなったのだ。

メルセデスベンツ 300SE W126 内装

ウィローグリーンのボディカラーとコーディネートされたインテリアは気に入っているポイントのひとつ。ナビもオリジナルの雰囲気を残すため、ポータブルタイプを選んだという。

その結果から報告すると、「さすがメルセデス!」に尽きる。世間には、このW126やW124(Eクラス)までが本当のメルセデスで、その後は合理化が進みすぎ、並みのクルマになっちゃったという声が多い。おもしろいのは、往年のメルセデス風味に親しんだベテラン・ユーザーと、まだ実物に乗ったことがないペーパー・オーナーがそう言ってること。歴代ずっと観察してきた僕としては、それは嘘ではないが本当でもないと思う。その時その時で山や谷があっても、メルセデスが一貫してメルセデスであり続けたことは間違いない。ただクルマ作りの情報や知識が地球規模で平準化し(部品業界も)、全員が高いレベルで似たようなものを作れるようになっただけで、相対的にメルセデスならではの光が見えにくくなっただけだ。それに対して20〜30年前には、並みのクルマとメルセデスの落差は、ものすごく大きかったというだけだ。

それでも、今あらためてW126と暮らしてみると、「昔ながらの」という雰囲気はけっこう濃い。まだラック&ピニオンになる前、ボール循環式だったステアリング(今ではマイバッハのみ)のしっとりした手応え、大きなステアリングホイールをわっしと握り、重めのアクセルを踏み込んでの息の長〜い加速感など、いわゆる味わいというやつが、四方八方から刺さってくる。

ただし、それもコンディションが万全であればこその話。とくに足まわりをしっかり仕上げてやらないと、メルセデスに乗る意味がない。僕のW126の場合も、そこに少なからぬ授業料が必要だった。ショップの近所で試乗した程度ではわからなかったので、あのページでちょっと褒めすぎたかもしれない。結果としては、ダンパー、ブレーキディスク、ブッシュ類、エンジンマウント、スロットル系、エアコン操作パネルをすべて交換したほか、何回もステアリング・ギヤボックスを調整するなど腰を据えて取り組んだおかげで(ヤナセ出身のベテランに頼んで)、ほとんど新車と呼べそうなほどの状態にまで漕ぎ着けたのはよかったが、車両代金140万円のほかに、整備で150万円も注ぎ込んでしまった。まあ、これを20年前に新車で買ったとしても、今まで合計それぐらい必要だったかもしれないが。でも今、本当に「完璧」なんだよね。

メルセデスベンツ 300SE W126 エンジン

3.0Lの排気量を持つエンジンは現在でも十分な性能を発揮。静粛性も高く、スムーズに吹け上がるフィーリングも新車時のそれを彷彿させるグッドコンディションであった。

メルセデスベンツ 300SE W126 オルタネーターメルセデスベンツ 300SE W126 エンジンマウント

全体には程度良好でも、各所に手を入れる必要があったという。オルタネーター(写真左)やエンジンマウント(写真右)は新品に交換、ボール循環式のステアリングも調整を行なった。

自動車ジャーナリスト 熊倉重春さん
自動車ジャーナリスト熊倉重春さん

メルセデス・ベンツ 300SE W126

元カーグラフィックス誌の2代目編集長にして現在は自動車ジャーナリストとして活躍。本誌でも関東版にて連載企画の最長記録を更新しているご意見番。クラシックカーから最新の電気自動車まで、広い視点での評論を行なう。

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