オートマ限定免許だけどスーパーハッチに乗りたい!
ひと昔前なら「オートマ限定の人は諦めてください」……という状況だったが、最近はちょっと事情が変わってきている。このクラスのスポーツモデルにMTの設定が多いのはたしかだが、オートマ限定でもOKのモデルも増えてきた。その代表格がゴルフGTI。変速を瞬時に行うDSGは、初心者でもスポーツドライビングを楽しめる。
エコとスポーツ性って両立できるの?
一見するとエコとスポーツは相反する言葉。ただしスポーツハッチと言えども、取り立てて環境性能の低いモデルは存在しないと言ってよい。その理由は、ボディや排気量が小さいこと。Dセグ以上のスポーツモデルはパワーがモノを言うが、Cセグ未満はパワーよりもハンドリング重視。ゆえにエコながらも楽しい走りを満喫できる。
維持費はノーマルモデルと比べてどう違う?
オイル管理など基本的なメンテに関しては、ノーマルモデルとスーパーハッチに大きな差はない。ただしスポーツモデルゆえ、大径タイヤを装着していたり、大型ブレーキディスクや高性能キャリパーが奢られることの多いスーパーハッチは、それらの交換時にやや高めの請求がくることもある。性能と比例する部分ゆえ、仕方ないか。
いま日本で買える最速スーパーハッチは?
ホットモデルに乗るなら、気になるのは動力性能。そこで、新車で購入できる正規輸入車(スーパーハッチ)の最高速とゼロヒャク加速のベスト3を紹介しよう。1位はアウディS3。2.0Lターボのパワーとクワトロのトラクション性能は加速に有利。2位は小型軽量なMINI。3位はメガーヌRSという結果に。どれも上級スポーツに匹敵する値だ。
■データは欧州仕様値
1位: |
アウディ S3スポーツバック |
最高速250km/h 0-100km/h加速5.6秒 |
2位: |
MINI ジョン・クーパー・ワークス |
最高速238km/h 0-100km/h加速6.5秒 |
3位: |
ルノー メガーヌ ルノースポール |
最高速236km/h 0-100km/h加速6.5秒 |
※上記はハッチバックボディのスポーツモデルを対象とした編集部調べのデータです。
スーパーハッチは欧州車ばかりなのはなぜ?
欧州では、モータースポーツのベース車として大衆車(多くはハッチバック車)を好んで使ってきたという歴史がある。WRC参戦車両を見てもそれは明らかだろう。その"速くて強い大衆車"イメージを身近にしてくれるのがスーパーハッチだったのだ。日本車もかつてブームだった頃があったが、現在ではその数がかぎられている。
レースに出場してみたいんだけど……
スーパーハッチをレース参戦車両に仕立てる例は少なくない。各ショップなどが開催するイベントレースのほか、メーカー主催のレースも開催されている。その代表格がVW主催のGTIカップ。現在はゴルフGTIとルポGTI(ともに専用モデルでのみ参戦可)のナンバー付き車両で競われる。サーキット走行は、ぜひいちどは経験したいものだ。