ボルボ＆サーブ インポートカースーパーカタログ2009

ステーションワゴンのベンチマーク的存在

●先代V70は、大成功をおさめた初代に続く2代目として登場。それまでのスクエアなカタチからダイナミックかつ洗練された内容に進化。とくに快適性の評価は高い。

　安全性、走行安定性、快適性、そしてステーションワゴンに必要な使い勝手を追求したV70。外観もアカ抜けたデザインとなり、ボディも拡大されてひとクラス上の存在感がある。エンジンは2.5Lターボ、3.2L、3.0Lターボの3機種が設定される。

中古車参考価格帯

• 物件充実度3
• お買い得度3
• オススメ度2

オンオフ問わない走りが自慢のクロスオーバー

●現行モデルより、先代モデルのほうがブレイクしたといえるXC70。ちょっと車高が高いだけで、見える景色が違うのだからたまらない。物件は下まわりチェックをしよう。

　ステーションワゴンをベースに最低地上高を上げ、オフロードでの走破性を高めたクロスオーバーカテゴリーに先鞭をつけたモデル。V70をベースに、ハルデックス製AWDやヒルディセントコントロールなどの各種機能で、高い走破性を獲得する。

中古車参考価格帯

• 物件充実度2
• お買い得度2
• オススメ度2

ボルボ流の実直な造りのフラッグシップモデル

●当時のボルボのフラッグシップらしく、全方位に渡って配慮された高い安全性が自慢。このクラスにては珍しいFF方式を採用。その恩恵は、広い室内空間に発揮されている。

　メルセデスＥクラスやアウディA6と同じＥセグメントに属する高級サルーンで、ボルボのフラッグシップモデル。ライバルはFRまたはAWDを採るが、S80は先代同様、エンジン横置きのFF方式がベース。3.2L直6と4.4L V8を搭載し、AWDも用意する。

中古車参考価格帯

• 物件充実度1
• お買い得度3
• オススメ度2

実用性を高めたクーペでCセグ市場に殴り込み

　3ドアハッチバックに近いシルエットだが、ボルボはクーペにカテゴライズしている同社のエントリーモデル。価格設定を抑えて若年層にもアピールする。ベースとなるのはS40 ／V50で、走りは安定志向。荷室スペースも広く、使い勝手は優秀だ。

使い勝手にすぐれるコンパクトボディがウリ

　先代はオランダのネッドカーで造られたコンパクトボルボ。現行型からベルギー工場で生産される。マツダ・アクセラ系のシャシーを採用するが、走りはボルボらしくどっしりとした印象。ボディサイズも日本の道路事情にマッチし、使い勝手がよい。

　V50のセダンモデルがS40である。メカニズムはV50とほぼ共通で、出力別に2種存在する2.4L直5と2.5L直5ターボの計3機種のエンジンが搭載される。

　新型の発表が秒読み状態のS60。09年モデルを最終モデルイヤーとするが、シャシーの熟成が進んで、よりダイナミックな方向でドライブフィールが改善された。

　流行のメタルトップルーフを採用するボルボの4シーターカブリオレ。ルーフはピニンファリーナと共同開発される。ボルボらしく安全装備も抜かりはない。

　ボルボ初の本格SUVであるXC90は、3列７シーターを採用し、ミニバン的にも使えるのが大きな特徴。現在用意されるエンジンは3.2L直6と4.4L V8の2機種。

航空機メーカーが造り上げたミディアムセダン

　GMの中型車シャシー「イプシロンアーキテクチャー」を採用し、03年に登場した現行型9-3。08年型では外観を中心とするフェイスリフトが行われ、シャープでスポーティなデザインとなった。ボディは、スポーツセダン、スポーツエステート、カブリオレの３種が設定される。

シャシーは古いが風格ある高級セダン

　98年デビューで、すでに10年選手となった、サーブが手がけるEセグメントモデル。セダンのほかにエステートも用意される。06年型からフロント周りの造形を大幅変更し、存在感を一層強めた。現在は2.3L直4ターボを搭載し、185馬力と265馬力の2仕様が設定される。