【東海エリアドライブ】BMW X5で関ヶ原を征く

見た目は走りを損なわない
精悍さが際だつBMW X5

　今回、我々と一緒に中山道を駆け抜け、関ヶ原合戦地巡りの相棒となったのは「BMW X5」。しかもこのX5、BMWはじめポルシェやフェラーリなどプレミアムカーのチューニングや、カスタムで有名な、ドイツ「ハーマン社」のコンプリートカーなのだ。ただ者ではないことは並んだ写真を見て頂ければおわかり頂けるだろう。

　フロントからリア、サイドステップまでこだわったパーツが装着された外観は、一見するとX5だと分からない程、オリジナリティに溢れている。足下にはいたブラックの鍛造23インチホイールも、白いボディと相まって、通常のX5以上の精悍さを引き出している。

　エクステリア同様にインテリアもスタイリッシュなこのX5。ブラックレザーのパワーシートには、随所に設置されたLEDの青い光が反射し、見た目で感じる上質感は見事。

　さて、走りのほうはいかがなものかとアクセルを踏んでみると、これが思いの外、軽快な加速感を与えてくれた。ノーマルで車両重量2250kgの巨体に、さらにエアロパーツなどの重量が付随してくるのだ。イメージの中では「流石に立ち上がりは…」なんて思っていたものだから、この軽いアクセル感は、一発で気に入ってしまった。

　もう1つ、見事に予想を裏切ってくれたのは、ハンドルの軽さである。こちらもやはり、はいているホイールのサイズが大きいので、それなりのものをイメージしていたところ、こちらも見事に覆されてしまったのである。

　これらは流石にハーマンのコンプリート車両といったところ。組みあげる段階からしっかりと調整されているのだろう。多くの人の頭にすり込まれてしまった、「見た目を飾る＝走りの部分で若干の犠牲を伴うもの」といった図式。このX5に乗ってみるとあっけなく崩壊してしまうのだ。

　最後に普通、終わる頃にはヘトヘトになるロケ取材だが、今回はこの車両のおかげで全くストレスなく終えることができたと記しておく。

エアロパーツは、フロントグリル、バックから、サイドと全てに至るまでハーマンのオリジナルで完全武装。バックにばっちり収まっているマフラーや、オーバーフェンダーからきれいにつながるサイドステップのラインが美しい。

ペダル、後部シート裏、さらにドアパネルの下部にLEDライトが仕込まれており、黒レザーシートに青く光る。ハーマンらしさたっぷりにアレンジされているインテリアも、エクステリア同様にスタイリッシュに造り込まれている。

23インチの鍛造ホイールをはいた足。タイヤサイズから受ける想像以上に、このクルマの走り味は滑らか。通常鍛造の23インチはなかなかお目にかかれない珍しいものだ。