今回のグーワールドGTは、今年、日本に登場したばかりの「ミニ クラブマン」で春日井市をドライブ。
愛知県の北部、尾張地方にあり岐阜県境に位置する春日井市は、大都市名古屋にも出やすくベットタウンとして発展してきた街である。そのため主要な道路が市街を通っており大型のロードサイド店も多い。その一方で市内には自然がそのまま残る景勝地もあり、街としての発展と、古き良き日本の文化や風土がバランスよく共存しているエリアなのだ。
そして今回撮影用にお借りしたミニ クラブマンは、平たく言えばワゴンタイプのミニである。通常のミニのホイールベースを80ミリ延長し、英国流スポーツワゴンのジャンルである「シューティング・ブレーク」のコンセプトをイメージしたこのモデルは、往年のオースチン・ミニ・カントリーマンや、モーリス・ミニ・トラベラーーミニ・クラブマン・エステートといった名車を現代に復刻させたような雰囲気を持つ。
このクラブマン、もちろん外見が「一目でミニとわかること」というBMWミニの根底にある理念ともいえるコンセプトは外されてはいない。ミニの持つ良さを全て残したまま、全長が伸びているのである。ミニの持つ古さと新しさを融合させたルックスに英国の伝統的スポーツシューティング(狩猟)時に使用するクルマの雰囲気まで取り入れ、誕生した国の風土まで感じさせてくれる温故知新なクルマである。
さてドライブだ、と向かった先は春日井インターを降りてすぐ春日井市の動脈、国道19号線と高速が交差する場所に広がる春日井市民憩いの場「落合公園」だ。毎日多くのクルマが行き交う19号沿いの市のイベントも開催され多くの人が集まるこの公園は、春日井市の今を感じられ、アクセスも良い散歩がてらにドライブでいきたいスポットである。
昼下がりに落合公園でここでのんびりした後は、ついでのドライブで国道155号線を高蔵寺方面にクルマを走らせて欲しい。名古屋のベットタウンとしての役割を持つ春日井市の「高蔵寺ニュータウン」を横目に見ながら、多治見方面に向かう山裾の道を走る。のどかな自然、畑の風景が田舎らしい暖かさを感じさせてくれる道の下に見えているのは玉野渓谷の景勝だ。今回のドライブロケ時にはちょうど紅葉が美しく萌えていたので、紅葉スポットとして有名な瀬戸市の定光寺にもこのドライブでは寄り道をして帰途についた。
今昔入り交じる春日井を舞台に走ったミニGT。古きも知るミニ クラブマンは、どちらの場所を走らせても、雰囲気と調和してくれた。
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