古代生活体験村の魅力は、その名のとおり昔の生活を体験できること。個人でも楽しめる体験プログラムを多数用意していて、昔の人達が生きるために行っていた魚のつかみ取りや、実際に利用していた装飾品やオモチャ作りを用意している。
今回はそんな多くのメニューのなかでもいちばん人気、人類が地球上のなかで飛び抜けて進化できた要因のひとつと言われている、火おこし体験に挑戦した。すべての道具が用意されていて簡単そうだと思っていたものの、実際にはかなり根気と集中力が必要。係のひとに手伝ってもらい、やっとのことで火種の確保に成功できた。ボタンひとつで火をつけることのできる現代からすると、考えられない作業だが、人類がこれまで生き残ってきたこと、生きるための執念というものを感じることができた貴重な時間となった。
すっかり古代生活を堪能し、村を出たあとも、なかなか興奮が覚めない一行。そこで頼もしいパートナーとともに、もう少しだけ冒険を楽しむことにした。向かったのは、ほかのクルマならば諦めてしまう、川辺へ続く荒れ道。しかし本格4輪駆動ならではの走破性能があればなんのその。あらためてディスカバリーのポテンシャルを感じながら、あっという間に緑と水以外なにも見えない、開けた場所へとたどり着いた。そこはクルマ以外、人工物がなにもない空間。小鳥のさえずりに、葉がこすれる音だけがいつまでも響いていた。
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