Kokusai Kogyo Presents Good Drive Good Car Life. |
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BMW 3-Seriesが見せる冬季路面の走破性。 |
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『国際興業株式会社アプルーブドカーセンター』の提供で素敵なドライビングシーン(ドライブプラン)を紹介しているこのページ。今回は少し主旨を変えて、誰もが気になるBMW(FR車)の冬季路面の走破性を考えたいと思う。 |
提供/国際興業株式会社 アプルーブドカーセンター 写真/渡邊 慎一 構成・文/佐々木 潤 |
「雪道を考えると4駆…最低でもFFかな? FRはちょっと…」 |
北海道・東北エリアに住んでいる人がクルマの購入を考える際、どうしても気になるのが冬道での走行性能だ。これがネックとなり、輸入車選びに踏み出せない、AWD(4WD)車しか選べないという方も多いだろう。しかし札幌の街中では冬も快適に走行するBMW車をよく見かける。素直な疑問として実際どうなのか、320iのインプレッションとともに検証してみよう。 |
DSCとDTCモ−ドで安定した雪道走行。 |
検証に使用した道は石狩の新港地区の道。風が強く積雪の多い場所なのでいろいろな路面状況を体感できる。加えて大型車が頻繁に走っている場所なので積雪路面も普通車とわだちの間隔が違うので走行しづらい道路だ。
まずは圧雪路面。スムーズな発進を見せホイールスピンもほとんどない。タイヤ性能が影響しているのかと思いきや、国際興業のスタッフの方曰く「普通の国産スタッドレスですよ」とのことなので、クルマ自体の能力である。アクセルを踏みこむとストレスを感じさせない加速をし、横ぶれなどの挙動も見られない。そのままゆるやかなコーナーへ入ると、さらにどっしりとした安定感のある走り。少し速度を上げて同じコーナーに進入すると些細なテールスライドとともにタイヤから不思議な動きがドライバーの身体に伝わってくる。
これは3シリーズに装備されているDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)の働きによるもの。具体的には片輪が凍結路面や水たまりなどに乗って摩擦係数が低くなった時(テールスライドの直前)にDSCが初期段階で左右の駆動力を制御、走行性能を高めつつ姿勢を維持するのだ。
雪道に慣れているドライバーはFR車を操る際、「テールが滑る→カウンターを当てる」という意識を強く持ち、常に警戒しているが、スピードが速めの時には気が付けば横に1回転という事態になりやすい。このクルマはスライド前に自動で駆動力制御を行ってくれるので、もしテールが流れたとしても落ち着いて操作するゆとりがあるのだ。特にアイスバーンなどで予想外のスライド発生の際には非常に頼りになるシステムだ。
続いて10cmほどの積雪路面。圧雪路面に比べてタイヤの駆動力が欲しいこの路面状況ではDSCのサブ・モード、DTCが活躍する。これはDSCシステムを活かしながらテールスライド中に駆動力を発揮するもので、DSCの安定化介入のタイミングを遅くするモードだ。
アグレッシブに雪道の走りを楽しみたい時はDSCを切ればOK。
検証の結果をまとめると「BMW3シリーズは雪道でもしっかり走る」だ。DTCモードで走っていれば、どんな路面状況にも対応してくれるし、最後にはDSCが助けてくれるという安心感がある。圧雪路面での坂道発進の能力もよほどの勾配でないかぎり合格点だ。
それでもやっぱり4駆…と思っているあなたには、まさにこの時期(積雪期)お店で試乗して実際の走行性能を体感してもらいたい。 |
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新世代3シリーズの進化と真価 |
初代のデビューから約30年にもわたり、スポーツセダンのベンチマークとしてクラスをリードしてきた3シリーズ。第5世代になる新型E90は先代に比べダイナミックさを感じるスタイリングだ。それでいてフロントの極端なショートオーバーハングやCピラー基部などは従来からのアイコンを継承し、誰の目にも3シリーズであることを確実に伝えている。ボディサイズは従来モデルに対し、全長が49mm長く全幅は78mm広い。車高も6mm高く、ホイールベースも35mm延びている。
ボディサイドのキャラクターラインにはこれまで以上に明確な折り目が与えられ、引き締まって見えるボディデザイン。ルックス的にもスポーティ度を大幅に引き上げている。
新型3シリーズのATモデルは全てにステップトロニック付6速オートマチック・トランスミッションが標準装備されている。従来モデルよりギヤ数が一段増えてギヤ・レシオ間隔が狭くなり、かつ最小ギヤと最大ギヤの変速比の間隔が拡大された。この結果、低速域ではダイナミックな加速が可能となり、高速域ではオーバードライブによる静粛性と快適性、さらには燃費の向上を実現している。
シャシー系の基本構成は1シリーズと共通で、サスペンション形式はフロントがオールアルミ製のダブルジョイント式ストラット、リヤが軽量スチール製の5リンクという組み合わせ。ダンパー、スプリング、スタビライザー、ブッシュなどは3シリーズ専用のセッティングとなっており、それらを支えるサブフレームも専用設計だ。
今回検証に使用した320iのエンジンは排気量1995ccの直列4気筒DOHC16V。街中での細かなストップ&ゴーから高速走行時の追い越し加速まで、懐の深い性能を発揮しドライバーの意思を確実にくみ取ってくれる。330i(2996cc)と325i(2497cc)にはそれぞれ直列6気筒DOHC24Vエンジンが搭載されている。 |
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