【徹底紹介】ジャガー XKのすべて

【徹底紹介】ジャガー XKのすべて

INTERIOR & METER

細部に宿る職人気質なこだわり

　ピュアスポーツのFタイプは2シーターだが、XJーSの流れを汲むXKは2＋2キャビンを採用。写真からわかるように後席は短時間または子供用だが、ジャケットやバッグを置くスペースとして重宝する。
　インパネ全景は前期型と大きくは変わらないが、スイッチONでせり出すジャガードライブセレクターを新採用したことで、センターコンソールの眺めはよりモダンで洗練された印象となった。ちなみにATは6速。全車にパドルシフトが付く。
　ジャガーといえば、高級レザーをふんだんに使うゴージャスなインテリアをイメージする人が多いだろうが、フラッグシップのXKには一段と入念な仕上げが施される。ポートフォリオとXKR系にはソフトグレインレザーインテリアが標準で、XKR-Sにはカーボンレザー＆ソフトグレインパフォーマンスシートやレザーヘッドライニング（ポルトローナフラウ製！）が奢られている。
　インテリアパネルは、ラグジュアリーがウォールナット、ポートフォリオがエボニーウッド、XKRがダークメッシュアルミ、XKR-Sがダークリニアアルミで、それぞれのモデルにあう演出となっている。
　なお、スリーサイズはXKRクーペで4790×1915×1320mm。最小回転半径は5.3mで、ラグジュアリースポーツとしては取りまわし性も悪くないレベル。低めにセットされた着座位置が、スポーツカーであることを強く意識させる。

●ハッチバックの採用（クーペ）は先代との明確な相違点。荷室容量はクーペが300L、コンバーチブルが283L（オープン時は200L）。後席は倒せないが、不満のない実用性を備える。

●バーチカルサイドインテークやカーボンスプリッター、ツインエンジンナセルを採用するXKR-Sのルックスには凄味が漂う。クワッドエグゾーストパイプが発する排気音はド迫力だ。

美しさを極めるためハイテクが走りを支える

アルミボディは優れた特徴を持つ反面、乗り味が硬質になるという問題点も抱えている。だからこそジャガーは、XKにアダプティブダイナミクスを標準搭載しているのだ。スピードやステアリング操作、車両の挙動をつねにセンサーによりモニタリングし、毎秒500回もの頻度で分析とダンピング調整を行うという高度な制御を誇る。エレガントなスタイルとマッチするしなやかな走りは、こうしたハイテクが生み出すもの。もちろん、操縦安定性のレベルアップにも貢献している。XKR系に標準のADCも、ジャガースポーツらしい洗練の走りを実現するキーアイテムだ。

●軽量化と高剛性化を両立させるアルミボディが現行XKの自慢。最大で50％のリサイクルアルミを使うなど、環境にも配慮する。接着やリベット止めなど、従来とは異なる製法を多用。	●近未来感覚のドライビングを演出するジャガードライブセレクターや、キーレスエントリー＆スタート採用のスマートキーシステム（ラグジュアリーはオプション）を装備している。

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