【徹底紹介】BMW X5のすべて

【徹底紹介】BMW X5のすべて

BMW X5

INTERIOR & METER

見晴らしのよいアイポイントが贅沢な走りを提供

　4860×1935×1775mmのスリーサイズを持つモデルだけに、キャビンは広々としている。後席は足が組めるほどのスペースを備え、シートの掛け心地も優秀だから、快適性は高級サルーンに負けず劣らずのレベルにある。フロアが高いため乗降は楽とは言えないが、高い視点がもたらす見晴らしのよさはサルーンにない魅力で、贅沢で心地いいドライブを楽しませてくれる。

　そしてフロント空間。水平基調のインパネや、多彩な機能を持つiDriveは、BMWではおなじみのもの。高級SUVの本分と言えるリラックス気分の移動にも、BMWらしいスポーティなドライビングにも対応する空間を作り出している。

　ネバダレザーインテリア、ウォールナットインテリアトリム、HDDナビゲーションシステムは全車標準で、50iと35dはヘッドアップディスプレイも搭載。満ち足りた時間を演出してくれる。ちなみに、多用途性を高めるサードシートは、全車オプション設定（セルフレベリングリヤサスとセット）という扱いだ。

　大柄なボディをあまり意識させないのは、見晴らしのよさと、意外に小さな最小回転半径（ボディで6.4m）のおかげ。標準のリヤビューカメラ＆前後パークディスタンスコントロールや、オプションのサイドビューカメラなどのアイテムが、それをサポートする。市街地における取りまわしも、想像よりイージーだ。

	●6対4分割可倒の後席を倒せば、荷室容量を620Lから1750Lにまで拡大できる。		●5人乗り仕様は大容量のフロア下収納を備える。		●右からふたつめのスイッチはHDC（ヒルディセントコントロール）。急勾配を一定速度で安全に下るためのオフ走行アシスト機構だ。		●先代同様にテールゲートは上下分割式。下部ゲートの耐荷重は250kgという。当然、電動開閉機構も設定。

	●アクティブヘッドライトやLEDスモールライトリングを標準装備。

スポーティなハンドリングを支える先進の電制デバイス

前ダブルウィッシュボーン／後インテグラルアーム式の高度なサスを採用するX5のシャシーは、そのほかのハイテクメカも充実している。機敏なハンドリングと高度な高速スタビリティを両立させるのが「アクティブステアリング」で、35iと50iに標準で搭載される。さらに50iには、アクティブスタビライザーと電子制御可変ダンパーのEDCを組み合わせた「アクティブドライブ」もオプション設定。操縦安定性と乗り心地のより高度なバランスを追求している。

●「X Drive」はFRベースの4駆メカ。後輪駆動をベースとして、走行状況に応じて電子制御カップリングが瞬時に、適正な駆動トルクを前輪にも分配する方式だ。電子LSDの働きをするABD-Xの備えもあり、SUVに相応しいトラクション性能を稼ぎ出す。

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