ビッグボディと、FFベースらしいキャブフォワードフォルムを組み合わせた新型エクスプローラーの居住空間は、広大の表現がピッタリ。上下動が穏やかな重量級SUVらしい落ち着いた乗り心地や、高い静粛性と相まって、快適かつ安心できるクルージングを提供してくれる。
シート配列は2+3+2の7人乗り。3列目の乗降性や乗車姿勢に少々の難はあるものの、十分実用になる3列キャビンを有する。ただし2列目にスライド機構はなく、リクライニングの角度も限定されるため、日本のミニバンのようなシートアレンジの多様性は持ち合わせていない。とはいえ、2列目の広さや掛け心地は満足できるものだから、SUVとしてはなんら不満のないデキだ。
また、クオリティの向上も新型の見どころ。演出のスポーティさやハイテク装備の充実も、これまでのエクスプローラーにはなかった特徴といえる。コクピットに座ると、エクスプローラーがいろいろな面で大きく進化したことを実感する。
リミテッドとXLTエコブーストは本革シート、助手席パワーシート、前席シートヒーターが標準で、リミテッドには運転席シートメモリー、12スピーカーオーディオ、ウッド調トリムアクセントも備わるのだから、上級指向のユーザーも満足できるはずだ。ちなみに、リミテッドはカラードフロントグリルを採用し、ルックス面でも差別化されている。
|