【徹底紹介】シトロエン C4のすべて

シトロエン C4 × 白石 美帆

いつもホッと安らげるとても気の合うパートナー

写真●内藤敬仁　文●GooWORLD　スタイリスト●冨田育子　ヘアメイク●江口洋樹
●ワンピース（ MARILYN MOON／神戸ドリーム　TEL:06-6445-0505）

シトロエン C4

クロスオーバーモデルDS4の登場を見越して、着実に機能性を高めて登場したC4は、見た目の華やかさ以上に中身で勝負する

　ZX、クサラと育ってきたシトロエンのCセグメントモデルが、C4へと発展したのは04年（日本投入は05年）。アーチ状ルーフラインが目を引くスタイルや、透過デジタル式のセンターメーターの造形はじつにユニークで、シトロエンらしいコンパクトカーとして高く評価された。

　それから6年……C4は2代目へと成長した。フォルムをスクエア基調に変え、センターメーターを廃止するなど、全体としてコンサバになった印象があるが、それは新たな兄弟車の登場と深く関係している。

　そう、シトロエンのスペシャルティと言える「DSライン」の第2弾、DS4の投入を見込んで、C4のキャラはややコンサバの方向に修正されたと考えればいい。ヘッドクリアランスやトランク容量を拡大するなど、快適性や実用性を向上させたパッケージが注目点で、ハッチバック車本来の機能性を確実に高めた。

　そんな新型のボディは5ドアのみ。つまり、スポーティーさがウリの3ドアクーペは廃止された。でも……3ドアは、5ドアクーペとSUVをクロスオーバーさせたDS4に発展、吸収されたと考えるのが正解だ。

　ちなみに心臓はPSA（プジョー・シトロエン）とBMWが共同開発した1.6Lで、先代の後期型と同様。だが、エクスクルーシブが積む直噴ターボ版は、140馬力から156馬力へと強化され、あわせてミッションが6速EGSに変更された。