X1のステアリングを握ると、「想像より運転しやすい」と感じる人が多いのでは。それにはいくつかの理由がある。
まずはパッケージ。195mmの大きな最低地上高を確保するにもかかわらず、フロアやシート高を低めに抑えているため、乗り降りがすんなりできるのがいい。加えてドラポジも自然で、視界も「セダンよりやや高め」という自然な感覚なので、セダンからの乗り換えでもすぐに馴染むことができるのだ。
そして取りまわし性。ボディはCセグメント・ハッチバックより少し大きい程度で、最小回転半径も5.3〜5.5mと小さめなため(FRベースの利点)、路地の走行や駐車の際にも持て余すことがない。日常的に使うクロスオーバーとしては、これは大きな魅力となる。
それでいて、キャビンの実用性も満足のいくレベル。2760mmの余裕あるホイールベースを活かして、大人4人が快適なドライブを楽しめる居住性を確保するとともに、荷室にもクロスオーバーならではの多用途性を盛り込んでいる。家族ユースにも、レジャーユースにも適合する能力の持ち主だ。
で、次の見どころはクオリティ。「Xシリーズ」の末弟だが、BMWに求められる質感と装備はちゃんと盛り込まれている。さらに、より高い質感や個性を求める人のために、「デザイン・クール・エレガンス」(撮影車)、「Hi-Lineパッケージ」、「Mスポーツパッケージ」も用意されるから、お気に入りのX1がきっと見つかるはず。自分なりのコーディネートを楽しみたい。
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