プラットフォームはS40/V50と共通だが、C30はシート配置が大きく異なる。単に後席を2人掛けとしただけでなく、シートを中央寄りに置くことで後席住人の前方視界を確保しているのだ。また、左右に生まれた余裕を活かし、リヤクォーターウインドウを後ろすぼまりにすることで、個性的なリヤスタイルを実現したところも大いに注目できる。
クーペということで心配なのは居住性だが、180cmクラスの人が前後に座る場合でも、後席はこぶしひとつ分程度のニースペースと数センチのヘッドクリアランスを持つ。つまり、フル4シーターの居住性を備えているわけだ。ラゲッジもコンパクトハッチ程度の容量を持つから、実用性は満足できるレベルにある。
そして、ボルボならではと言えるのが、北欧家具をイメージさせる洗練されたインテリア。シンプル、ハイセンス、ハイクオリティを特色とする。インパネの基本はS40/V50と共通だが、インテリアの演出や配色は、スポーティー感やカジュアルさを強調したものとなる。
写真は2.0eアクティブだが、オプションアイテムを盛り込んでより強い個性を演出している。ブロンド/サンバーストオレンジのT-Tec&テキスタイル地シートと、アルミニウムパネルに代えて装着されたノルディック・ライトオークのウッドパネルがとくに目を引く。ちなみに2.0eアクティブでも、パッケージオプションを選べば、運転席パワーシートや前席シートヒーターが標準になる。
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