初代C5と比べて、ホイールベースを65mm、全長を55mm、全幅を80mmも拡大。そこで生まれた余裕は、スタイルをダイナミックにすることと、居住性や安全性を進化させることに活かされている。前席シートバックが分厚いこともあり、ホイールベース2815mmから連想するほどの後席足元の広びろ感は味わえないが、前席でも、後席でもくつろぎのクルージングが楽しめるのはたしかだ。
そこでは当然、包み込まれる感覚のフランス車らしい座り心地を提供するシートや、絶妙なフワッと感が残るハイドロニューマチックサス独特のやさしい乗り心地の存在も見逃すことができない。
そして、先代から大きく進化したのは、内装の質感と装備だ。樹脂類はしっとりとしていて、建て付けの精度もグッと向上。「プレミアムDセグメント」に分類できるだけの高級感を表現している。電気式パーキングブレーキやパーキングスペースセンサーなど、数多くのハイテクを盛り込んでいる点にも注目したい。
導入されるのはセダクションと、より豪華な仕立てとしたエクスクルーシブの2タイプ。エクスクルーシブには、前席ヒーター付きレザーシート、フロントマルチパワーシート、サイドブラインド、アルミ調ドアステップガードなどのアイテムが標準で装備される。なかでも魅力的なのは、シートバックに中折れ機構を組み込んだパワーシート。極上のフィット感と高度な快適性を提供してくれる。
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