まずは、ベースとなったルーテシアのパッケージから検証する。見どころはしっかりした下半身で、2575mmのホイールベース、前1460 /後1455mmのトレッドは、いずれもBセグメントとしては大きめの数値だ。これが、優れたフットワークと快適な乗り心地を生み出す下地になっている。
で、ルノー・スポールは、これを基にホイールベースを2585mm、前後トレッドを1520mmまで拡大して、よりしっかりと大地に踏ん張る土台を築き上げている。しかも、215 / 45R17のタイヤを履き、全幅を50mm拡大するオーバーフェンダーまでを装着するのだから、見るからにたくましく、いかにもかっ飛びそうな感じがするのは当然だろう。ちなみに、日本で見慣れたルーテシアが5ドアなのに対して、RSは3ドア。そこにもカッコよさの秘密がある。
そしてインテリア。洗練のデザインと高い質感を特徴とするインパネの基本は変わらないが、RSは専用のシート、ステアリング、メーターパネル、ダークカーボン内装などを採用して、ホットモデルらしいスポーティさを演出している。ちなみに、キャビンは前後席に180cmクラスの人が座れる空間を持ち、荷室容量
は288 〜1038L。十分以上の実用性を持ち合わす。
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