BMWがプロデュースし直したミニの大ヒットにより、コンパクトカーの潮流は激変!個性的なルックスと、プレミアム感ある内装を最大のウリとする、ファッショナブルなスペシャルティ系モデルが、大いにもてはやされる世の中になった。
シトロエンが09年に発売し、10年から日本に投入したDS3も、そのトレンドに乗る1台だ。DSというと、「ハイドロサスの元祖である名車DSの再来か?」と、昔からのシトロエンフリークは勘違いしそう。だが現代の“DS”は、シトロエンのスペシャルティ系ラインのシリーズ名で、その第1弾がDS3なのだ。
属するのはBセグメントで、プラットフォームなどの基本をC3と共用するが、3ドアボディのデザインははるかにスポーティ。斬新な造形と配色のフローティングルーフは、一見するとミニ・クーパー風にも見える。だが、サイズはミニよりひとまわり大きく、ルックスは全体にモダン。「アンチ・レトロ」を標榜するアバンギャルドなデザインは、いかにもシトロエンらしい仕上がりだ。
で、その個性を加速させるのが、魅力あふれるカラーコーディネートシステム。詳細は別項に譲るが、まさに自分だけのDS3に仕立てることができる。「ミニやフィアット500は近ごろどうも多すぎて」という目立ちたがり屋さんにも、ぜひ注目してほしいフランスの小さな伊達グルマだ。
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