【徹底紹介】アウディ Q5のすべて

アウディ Q5×忍成修吾

走るステージはどこであろうと洗練された個性は失われない

写真●内藤敬仁　文●GooWORLD　スタイリスト●honmaru　ヘアメイク●天野良美　衣装協力●アドナスト Tel 03-5428-2458 〒150-0032 渋谷区鶯谷町4-1-B1F　●シアンPR Tel 03-6662-5525 〒150-0002 渋谷区渋谷2-2-3 ルカビル�U3F、4F　●エイシクル Tel 03-5785-3795 〒150-0001 渋谷区神宮前3-28-7　●カンナビス Tel 03-5766-3014 〒150-0001 渋谷区神宮前5-17-24 GBビル2F、3F

アウディ Q5

コンパクト〜ミドルサイズのSUVは、現在ブームの真っただ中。アウディお得意の技術でライバルを追従する

　21世紀に入ると、高級クロスオーバーの流行はラージクラスからミドルクラスへと拡大。先鞭をつけたのはBMW・X3で、メルセデスも負けじとGLKでその後を追った。

　この時点で、アウディは出遅れていた。だが、時流に乗るブランドがおいしい市場を黙って見ているはずはなく、頃合いのタイミングで対抗馬を投入。それが、Q7の弟分と言えるQ5だ。Dセグメントサルーンを母体とする開発手法はライバルと共通で、プラットフォームを現行A4シリーズと共用化している。

　つまり、前輪車軸を前に移すことで、ロングホイールベース＆ショートフロントオーバーハングの均整の取れたプロポーションと、より適正な前後重量配分を実現した新世代アーキテクチャーをベースとしているのだ。加えて、全幅1900（オフロードパッケージは1910）mm、全高1660mmのワイド＆ローフォルムを採用して、Q5はクロスオーバーとは思えないほどスポーティで、軽快なスタイルを実現している。

　リヤコンビランプごとガバッと開くテールゲートなど、造形テイストはQ7の流れをくむが、完成度は弟分のほうが上。X3やGLKと比べても、高級感とスポーティさのバランスに関しては一歩先に行く感じ。

　そして、決め手はクワトロ。常時4駆のパイオニアだけに、ドライブトレーンに関する信頼度もすこぶる高い。まさに、才色兼備の印象だ。