【徹底紹介】ジープ パトリオット

ジープ パトリオット

JEEPの名に恥じない高度な4駆システムが自慢

　FFベースのクロスオーバーには「なんちゃってSUV」と呼ばれるモデルが少なくない。でも、パトリオットは本格指向。205mmの最低地上高を確保するのに加えて、4×4ロックモードを備える電制４駆（フリーダムドライブI）や、低ミュー路対応のブレーキLSD機構付きESP（挙動安定メカ）を搭載するため、悪路や雪道においてもジープらしく頼もしい走りを発揮する。スタッドレスタイヤに履き替えれば、スキー&スノボドライブの理想的パートナーになるわけだ。

アメ車では初の「エコカー補助金」対象車

　SUVの世界的ブームの流れに乗り、老舗ジープも車種構成を強化。RAV4やCR-Vの対抗馬としてパトリオットを登場させた。ターゲット層は、重厚長大の伝統的SUVは好まないが、ブランドやデザインにはひとかたならぬこだわりを持つ人。50m離れたところから見ても「ジープだ！」とわかる容姿のパトリオットは、そんなユーザーに強くアピールする魅力を備えている。

　そんなパトリオットは、10年モデルでエコカー補助金対象車に。エンジン制御の変更で 10・15モード燃費を10.0から10.6km／Lに改善し、燃費基準を達成したことで、補助金を受けられるようになった。13年以上経つクルマを廃車にするケースに限られるが、古いチェロキーなどからの乗り換え需要は十分にありそう。質実剛健派にはスポーツ、充実装備派にはリミテッドがお薦めだ。