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ルノー カングー |
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ルノー カングー |
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INTERIOR & UTILITY & EQUIPMENT |
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吹き抜け天井のような抜群の開放感が魅力! |
全長4035mm、全幅1675mmと、ボディはコンパクト。最小回転半径も5.2mと適度で、カングーは街中もスイスイの高い機動力を発揮する。そうした扱いやすさと快適な居住空間、そして驚異の積載性を融合させるカギは、1810mmの高い全高と2600mmの長いホイールベースにある。
高い天井は吹き抜けの感覚で、しかもウインドウやピラーが立っているから、どこの席に座っても開放感はバッチリ! シートの掛け心地やフィット感も高く、商用車然とした外観からは想像もできないほどの快適性を提供してくれる。「さすがフランス車」と、だれもが頬を緩ませるに違いない。
チルトステアリングやシートハイト調整の備えはないが、それでもドラポジに問題はなし。ボディが小柄で、視界が優れているから、「日常は奥さんが運転」というケースでも反対意見は出ないだろう。後席も十分に広く、快適だから、家族ユースの適合性は抜群に高いといえる。
で、カングーと言えばやっぱり広大なラゲッジ。「どこに何を入れようか」などと考えるだけで、なんだか楽しくなってくるオーバーヘッドコンソールを含めて、収納性、積載性は超がつくほど充実している。つまり、カングーを手に入れれば、これまで経験したことのない便利で、楽しいカーライフが待っているということ! 日々の生活を豊かにするクルマだ。 |
純粋な乗用車として見ても、内装の質感や装備の充実度は不満ないレベル。ドア上縁やピラー部分は鉄板が露出するが、それさえもデザインやカラーコーディネートのごとく見せてしまうのがフランス車のセンスだ。現行型はホワイトメーター、オンボードコンピューター、CD一体AM/FMチューナー&革巻きステアリング(オーセンティックを除く)も標準で装備する。そしてリヤシート。簡単に折り畳める構造だが、十分なサイズを持ち、クッション性やフィット感も良好。並みのセダン以上の快適性を提供する。中央席にもしっかり、ヘッドレストと3点ベルトを装備するのも注目点だ。 |
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(1)高い天井を存分に生かした収納スペースが魅力。フロントの棚に加えて、サイドにもボックス型のオーバーヘッドコンソールを装備する。(2)06年モデルから採用されたシートバックテーブル。(3)FFの利点を生かした低床設計に加えて、天井も高いカングーの荷室は広大。定員乗車で650L、6対4分割シートバック採用の後席を畳めば2600Lもの容量が得られる。(4)グリル中央に鎮座するのはダイヤモンドがモチーフのルノー・エンブレム。(5)タイヤサイズは175/65R14 86T。現行型は省燃費指向タイヤを履くが、グリップ力は十分、乗り心地も上質だ。 |
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ENGINE & SAFETY & TRANSMISSION |
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サス形式は旧式だが性能バランスは一級 |
リヤサスはトレーリングアーム式で、スプリングにはトーションバーばねを使う。絶滅危惧種に指定されそうな旧式な足だが、その役割は低い荷室フロアや、小さなホイールハウスを実現することだけではない。現代の標準からすると細身で大径のタイヤとのマッチングは絶妙で、どんな場面でも確かなロードホールディング性能を発揮してくれるのだ。
また、両側スライド式のリヤドアや観音開き式の大型テールゲートの採用を考えると、ボディ剛性もなかなかのレベル。長めのホイールベース、しなやかにストロークするサスとの合わせ技で、今や失われつつあるフランス車伝統の「ふわっ」とした快適な乗り心地を提供してくれるのも見逃せない。 |
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ENGINE |
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メガーヌやルーテシアも搭載するK4M型だが、カングー用は実用トルク最重視のチューン。95ps/5000rpmのスペックからわかるように上のパワーは頭打ち気味だが、下のトルクは充実。軽快かつ滑らかな回転フィールが持ち味だ。 |
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SAFETY |
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基本設計は90年代後期だが、ユーロNCAP4つ星の実力を持つ。前席エアバッグと、それに連動するプリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトに加えて、前席サイドエアバッグも全車に標準装備。受動安全メカは充実。 |
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TRANSMISSION |
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現在、5速MTは受注生産の設定で、主力は電制4速ATだ。仏車の多くが採用するAL4型を搭載する。制動に伴うダウンシフトのつんのめり感は完治していないが、エンジンとの相性はよく、十分納得の走りをもたらしてくれる。 |
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