|
プジョー 1007 |
|
|
プジョー1007 |
|
|
|
INTERIOR & UTILITY &EQUIPMENT |
|
|
心を和ませる明るく開放的なインテリア |
1007に乗っていると、自然と緊張がほぐれ、気分が和む理由はいくつかある。まずは基本の空間設計。天井が高く、ガラスエリアが広いのに加えて、キャブフォワードデザインにより前席前方に広大な空間を確保するため、とにかくキャビンが開放的なのだ。
で、その開放感と快適性を加速させるのは、フランス車ならではといえる座り心地のいいシート。このクラスとしては大きめサイズで、クッション厚にも余裕があるから、やさしく身体を包み込む感覚を提供してくれる。それでいて要所はしっかりと支える設計だから、長時間のドライブでも疲労感は最小。日本のコンパクトカーと比べると、その違いは明確だ。
そして、1007らしい遊び心を表現するのはユニークな「カメレオコンセプト」。ここで紹介する上と下の内装写真をよく見てほしい。シート中央部や、ダッシュボード上部のカラーが異なる点に注目だ。じつは、ドアトリムや空調ダクト(リング部)などを含めて、全18の内装パーツが簡単に交換できる設計になっているのだ。
好みのカラーのカメレオキット(3万1500円)をいくつか揃えておけば、気分やシチュエーションにあわせての使い分けも可。ファスナーやマジックテープなどでの脱着だから、慣れれば15分ほどで着替えさせることができる。
また、インテリア全体の質感や、充実した小物収納に象徴される日常の使い勝手も優秀。奇をてらったように見えて、じつは1007は基本もきちんと押さえている。 |
|
|
ホイールハウスの張り出しがあるため後席は2人掛け。定員は4人だ。フロアに対するクッション高が少し低めで、全体に中央寄りの配置のため、大柄な男性だとやや不自然な姿勢を強いられるが……通常の体格なら後席でも快適に過ごせる。そして、荷物をいっぱい積み込むときには、左右独立のスライド(230mm)&リクライニングや、タンブルフォールディング機構が大活躍。助手席シートバックを前に倒すことも可能で、「まさか!」と思うような長尺物の積載にまで対応する。テールゲート開口の段差は気になるものの……荷室容量は定員乗車時178〜364L、最大で1192Lと余裕。使い方は無限大!? |
|
|
|
(1)ブルー系の空調ダクトリングを装着。ハザードランプスイッチを下方にも追加したのは、モニター収納式ナビの装着に対応したもの。日本仕様だけの配慮だ。(2)燃費やカレンダーなどを表示する多機能ディスプレイを標準装備。(3)電動スライドドアの開閉スイッチはインパネ左右に配置。写真は助手席側。(4)後席位置はスライド後端の状態。前方にスライドさせればコンパクトカーの水準以上の空間が確保できる。(5)4桁ネームは新コンセプト・プジョーの証。(6)1.4はつり目がクローム仕上げ。(7)スタイルに溶け込ませたスライドドアレール。(8)矢がモチーフの後ろ姿を形成するリヤコンビランプは、レンズ意匠も個性的。 |
|
|
SAFETY & TRANSMISSION & DOOR |
|
|
伝統のシャシー設計は1007でも生きる |
ストラット式の前サスは206の発展型だが、トレーリング・トーションビーム式のリヤは専用。スペースユーティリティに深く配慮した設計だ。使用するダンパーはもちろんプジョー自製。伝統とこだわりが光るプジョーの猫足は、1007にも継承されている。
ステアリングは今のトレンドといえる電動式で、操舵をモーターアシスト。速度感応型を採用し、低速では扱いやすさや軽快感を考えた軽めの操舵力、高速では直進でドンと据わる重めの操舵力に設定して、安定性を高めている。反力はやや人工的で、超高速域では操舵力が「重すぎ」と感じる場面もあるが、全体的に見れば出来は上々。このクラスの電動パワステとしては完成度が高いほうだ。
ブレーキは前がベンチレーテッドディスク、後ろは1.4がドラム式、1.6がディスク式という構成。ブースターが左配置のためもあり、効きやペダルタッチのリニアさにはやや不満が残るが、制動力そのものはハードな使用でも不満なし。ABSは標準、ESPはセットオプションとして設定されている。 |
|
SAFETY |
|
クラッシャブルゾーンをしっかりと確保するなど、1007のボディは衝突安全性の高さが自慢。加えて、前席(展開力調整式のスマートタイプ)、カーテン、サイド、ステアリングコラム(ひざなどの障害軽減に効果大=クラス初)の7つのエアバッグを全車標準で装備! ユーロNCAP5つ星のハイレベルな安全性を誇る。 |
|
DOOR |
|
トヨタのポルテは助手席側のみだが、1007は大開口電動スライドドアを両側に採用。開口長は920mm! 背高パッケージとの合わせ技で、どこでも楽々の乗降を実現した。リモコンキーのスイッチで、ロック解除とドア開閉操作(左右独立)がいっぺんにできるからとても便利。 |
|
|
|
|
TRANSMISSION |
|
2トロニックはシトロエンのセンソドライブと同様の機構。5速MTが基本のオートメイテッドMTで、人間に変わってマイコンと油圧機構がクラッチとミッションの操作を行う。スイッチでAUTOと手動変速の切り替えが可能だ。手動シフトはパドルまたはレバーで行う方式。 |
|
|
|
|
ブランドページ |
|
|
バックナンバー |
|
|