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ハマー H2 |
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ハマーH2 |
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インテリア |
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広いキャビンと高いアイポイント
王様気分のドライビングの決め手 |
いろいろな意味で、H1よりはるかにつきあいやすく、実用的になったのがH2。キャビンはその典型だ。H1のボディは巨大だが……じつはキャビン中央の下にエンジン&ミッションを置くパッケージで、居住空間は思いのほか冷遇(軍用だから当然!?)されている。しかし、H2のパッケージは効率的。超ワイドな全幅、立ったウインドウと相まって、タホなどの兄弟SUVよりさらに開放的なキャビンを実現しているのだ。
乗降はよじ登る感覚だが、シートに腰掛ければ思わずニヤッ。H2から見下ろすと、Lクラスミニバンがまるでコンパクトカーのように小さく見える! たっぷりサイズとソフトな掛け心地が印象的なシートも快適のキモで、H2は王様気分を味わわせてくれる。一度乗ったら……もう病みつきだ。
乗車定員はタイプSが5人、珍しい1人掛けサードシートを持つタイプGが6人。05年モデルでシート地を、Sはクロス張りからレザー(内装色はベージュ)、Gはレザーからラグジュアリーレザー(同ブラック)に変更。よりゴージャスなムードに浸れるようになったのも見逃せない。4つのアクセサリー電源やBOSEプレミアムサウンドを標準装備するなど、便利&快適装備も充実している。 |
ユーティリティ&エクイップメント |
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(1)インダッシュ6連奏CD+BOSEプレミアムサウンドのオーディオシステムが標準。エアコンは左右独立温度調節機能付き。(2)前席8ウェイパワーシートは運転席メモリー機能付き。シートヒーターはクッションとシートバック部を別々にオン・オフできる親切設計だ。(3)ATは電制4速。がっしりしたセレクターレバーがハマーのムードにマッチ。(4)センターパネル左の駆動系切替えスイッチ。上から「リヤデフロック」、「4WD・HI」、「HIセンターデフロック」、「LOWセンターデフロック」の順で並ぶ。その下には「トラコン切替え」、「トレーラー牽引」、「リヤレベライザー調整」のスイッチを配置。(5)H1から受け継ぐ7スロットグリルはメッキ仕上げ。ボンネットにはリフトハンドルを装備。(6)電動格納機能とヒーターを内蔵する巨大なドアミラー。06年モデルはH2のロゴが入る。(7)3列目は格納式、2列目は左右分割ダブルフォールディング式。荷室容量は5人乗りで656L、2人乗りで1420L。リヤキャリア非装着車はラゲッジ左に巨大なスペアタイヤが鎮座。(8)4厚アルミスキッドプレートでエンジン&ミッションをガード。H2ロゴ入り。(9)オールシーズンタイプのLT315/70R17タイヤが標準。タイプGのアルミホイールはクロームメッキ仕上げだ。 |
メカニズム |
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アメリカンSUVの真髄といえる
タフなメカニズムで全身を固める |
6L V8ユニットと組みあわされるドライブトレーンは、電子制御の4速AT&フルタイム4WD。基本トルク配分は40対60の設定だが、センターデフをロックすると自動的に50対50の直結にスイッチ。もちろん2速副変速機付きで、過酷な状況下でも頼りになる駆動力と走破性を確保している。
加えて、オン・オフの両ステージに対応する高度なトラクションコントロールメカも標準。車輪が空転した際には、スロットルを最適制御するとともに、ブレーキLSD機能を作動させてトラクションを確保する。大きな障害角、高度な傾斜バランスはダテではなく、「H2に踏破できない道はない」といっても過言ではないほど。能力を存分に発揮できるシーンに遭遇したら、惚れ直すに違いない。 |
LADDER FRAME |
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●高剛性3ピース構造のラダーフレームの基本は05年モデル以前のシルベラードやタホなどと共通。トレーラー牽引やウインチの使用も考慮。前後フレームも強固な構造を持つ。 |
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ENGINE |
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●ボルテック6000の名称を持つ6L V8OHV。キャデラック・エスカレードのHO(ハイアウトプット)仕様と比べれば控えめだが、330馬力/50.5kgmの性能に不満があろうはずがない。スロットルは電制式。 |
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ROOM MIRROR |
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●外気温計とコンパスを組み込んだルームミラーは、アメリカ車ではおなじみのアイテム。広大な国土を持つ北米でのドライブはもちろん、日本でも重宝するシーンは少なくない。 |
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SUSPENSION |
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●ハイレベルな耐久性と走破性を誇る5リンク・リジッドアクスル。タイプGはさらに20cm長いサスストロークを持つエアサスを採用。抜群の接地性、快適な乗り心地が見どころ。 |
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ボディバリエーション |
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本国ではH2 SUTもラインアップ |
SUT |
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SUTとはスポーツ・ユーティリティ・トラックの略。H2の場合はいわゆるダブルキャブ(4ドア・5人乗り)のピックアップ仕様で、ワゴンボディ以上にタフなイメージを醸し出す。ウインタースポーツやマリンスポーツの相棒としてだけでなく、「シティユースでもっと目立ちたい!」というニーズにも応える存在だ。SUV先進国のアメリカでは、SUTの人気と市場がすでに確立。キャデラック、リンカーンの高級ブランドや、ホンダも参入する注目の新ジャンルとなっているのだ。 |
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